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水窪の絆、小山にも 地域おこしのため移住した女性

(2019/2/7 11:00)
作品展を開いたカフェで、住民と交流する津ケ谷寛奈さん(左)=1月中旬、小山町
作品展を開いたカフェで、住民と交流する津ケ谷寛奈さん(左)=1月中旬、小山町

 浜松市最北部の天竜区水窪町から県の東端の小山町に、一人の女性が移り住んだ。廃校舎を活用した数々の企画で地域おこしに取り組んできた津ケ谷寛奈さん(50)。新天地となる富士山の麓では、地域を挙げて子どもの成長を祝う「初歩きイベント」を広める。目指すのは16年半にわたって過ごした水窪町のような、住民同士の絆が強固で一体感のある地域。
 津ケ谷さんは、子ども向けのイベントを手掛ける一般社団法人こどもネット(浜松市)の社員。同法人理事長で、ライブハウスを運営する上嶋常夫さん(67)の元に2年ほど前、小山町観光協会から音楽イベント開催の相談が寄せられた。音楽イベントは実現しなかったが、こどもネットとして事業展開を模索。津ケ谷さんに白羽の矢が立ち、移住することになった。
 歩き始めた赤ちゃんが富士山須走口登山道を3歩歩く。住民が集まって見守り、成長を祝福する。初歩きイベントは上嶋理事長が考えた企画だ。
 念頭にあるのは、津ケ谷さんが感じてきた水窪町の住民同士の関係。町民は誰もが顔見知り。若者が町を離れても、伝統芸能などの行事があると古里に戻る。その際に町民は、町外で生まれ育った子どもたちも仲間として温かく受け入れる。
 居を移して約3カ月。「富士山があり関東に近い。これから人が集まる」と小山町の可能性を感じる。「富士山がある小山町からなら強い発信ができる」。企画を全国に広めて人を呼び込み、観光振興にもつなげる考え。
 津ケ谷さんはこのほど、水窪町での暮らしを絵やコラムで紹介する作品展を開き、訪れた人たちと交流した。映画製作を体験する塾、自転車の乗り方教室開催も思い描く。「地域の人が楽しめる企画も考える。子どもが自慢に思える小山町にしたい」と決意する。

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