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満州引き揚げ、世界へ発信 望月さんの体験、長女と孫が英訳

(2018/8/4 11:00)
英訳本と日本語版を手に取る(左から)ダグラスさん、望月郁江さん、泉さん=7月下旬、静岡市葵区
英訳本と日本語版を手に取る(左から)ダグラスさん、望月郁江さん、泉さん=7月下旬、静岡市葵区

 静岡市葵区の望月郁江さん(82)が終戦翌年の1946年、旧満州(現・中国東北部)からの引き揚げ体験を振り返った「お母ちゃんとの約束」(ペンコム、2016年)が家族により英訳され、「A PROMISE TO LIVE FOR」として1日、出版された。悲惨な戦争の記憶が薄れつつあるのは、国内に限らず海外も同様。望月さんが子や孫に語って聞かせた話は平和への祈りとして世界に発信される。
 英訳を手掛けたのは、米国人男性に嫁ぎ、日本語版を執筆した望月さんの長女の泉さん(52)と、孫のダグラスさん(21)。
 米国では旧満州に取り残された人々を知る人がほとんどおらず、出版後に周囲から英訳を求められた。ダグラスさんの英訳を基に、泉さんが有識者や夫の助言を受けて一人称の語りに変えたり、文化的に違和感がある部分を削除したりと読みやすくした。「次世代を担う子どもたちに伝えたい」という2人の思いは、戦後70年以上がたっても発熱などに苦しみながら記憶をたどった望月さんの意思にも重なる。今後、英語圏の小中学校や高校で読んでもらえるよう働き掛ける。
 望月さんは6歳の時に旧満州へ渡ったが、終戦後の混乱で母が体調を崩し、父は幼い望月さんと弟を知人男性に託して先に帰国させようとした。ところが、出発してすぐ男性とはぐれ、子ども2人だけで帰国船が出る港まで550キロの道のりを歩いた。1カ月半掛けて着いた静岡には行き違いで一足先に父が帰郷していて、母が現地で亡くなったと知らされた。
 英訳にあたっては歴史認識にも気を配った。米国は中国や韓国にルーツを持つ人もいる多民族国家。「誰も傷つけたくない。この本は愛情の尊さと、それを簡単に引き裂く戦争の恐ろしさを伝えている。国境を越えて共感を得られるはず」と泉さん。ダグラスさんも「書籍になれば後世に残せる。二度と過ちが繰り返されないよう、体験を語り継ぐ貢献ができて光栄」と話す。
 問い合わせはペンコム<電078(914)0391>へ。

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