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発達障害児家族に先輩ママが助言 静岡で活動の場広がる

(2018/7/14 11:00)
「マミーズ・チャット・カフェ」主催の「おしゃべり会」で、母親たちの話に耳を傾ける小山浩世さん(左)と渡辺愛さん=静岡市葵区
「マミーズ・チャット・カフェ」主催の「おしゃべり会」で、母親たちの話に耳を傾ける小山浩世さん(左)と渡辺愛さん=静岡市葵区

 発達障害の子どもを育てる親の立場で、診断を受けて間もない当事者家族などの相談に乗る「ペアレントメンター」の活動の場が静岡市内を中心に広がっている。行政主催の親子教室でスタッフを務めたり、メンター自ら交流会を企画したりして、「後輩」の不安軽減に尽力している。
 ペアレントメンターは、日本自閉症協会が2005年に養成を開始し、厚生労働省が発達障害児と家族の支援施策の一つに位置付けている。県内では静岡市発達障害者支援センター「きらり」が10年度から養成講座を開始し、17年度までに57人が修了した。県自閉症協会も10年度から養成している。
 静岡市は言葉などの発達が気になる1~3歳児の親子を対象にした教室などに派遣する。親と近い立場のメンターは参加者の緊張を和らげるという。保護者同士の交流会でも進行役として活躍する。
 「きらり」の養成講座を初期に修了した小山浩世さん(51)=静岡市=は13年、同じく修了生の渡辺愛さん(44)=同=とピアサポート(仲間同士の助け合い)グループ「マミーズ・チャット・カフェ」をつくった。未就園児から小学3年までの親を対象にした「おしゃべり会」を月1回、市内で開く。
 小山さんの中学生の次男は3歳の時に知的障害と自閉症の診断を受けた。1歳半健診で言葉が出なかったため経過観察になったが、当時はすぐに通える親子教室などはなく、1人で不安を抱えた。同じ境遇の母親たちと出会えた時に「心から共感してもらえた」と安堵(あんど)し、その経験が活動の原動力になっているという。
 このほど開かれたおしゃべり会には30、40代の母親5人が参加した。「子どもの聴覚過敏が気になるが、イヤーマフ(防音保護具)を付けたほうがいいか」「偏食でカレーばかり食べているが、どうすればいいか」―。母親たちは日常生活での困り事を語り合い、小山さんと渡辺さんは経験談や自身が今向き合う課題を伝えた。
 40代母親は「専門家には質問しにくいささいなことも、先輩ママには聞きやすい」と語る。小山さんは「メンターとの関わりは不安解消にまではならなくても、軽減にはつながると思う。子育てに見通しが持てるよう寄り添っていきたい」と意欲を示した。

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