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水産加工に女性目線 焼津の老舗業者、新商品続々

(2018/5/15 11:00)
(写真右から)カネヤマ水産の増田光帆子さん、岩清の岩崎智子さん、はの字食品の服部芙志乃さん=4月中旬、焼津市
(写真右から)カネヤマ水産の増田光帆子さん、岩清の岩崎智子さん、はの字食品の服部芙志乃さん=4月中旬、焼津市

 焼津市の老舗水産加工業者から女性目線の商品開発が相次いでいる。全国有数の水産都市焼津でも、漁獲量の減少や消費地の魚離れなどを背景に加工業者が近年少なくなっているのが現状。次世代の経営を担う女性たちが生き残りをかけて新たなファン層の開拓に挑んでいる。
 創業明治元年、カツオ酒盗製造のカネヤマ水産取締役増田光帆子さん(42)は4年前、勤めていた会社を辞め家業に入った。メインの加工品卸は、売り上げが年々減少。危機感が、商品開発への挑戦を後押しした。
 伝統に裏付けされた味には自信があり、「洋風にすれば若い人にも受け入れられる」と考えた。昨年7月、酒盗にオリーブオイルを掛け合わせた商品「ワイン泥棒」を販売、ワインとの相性の良さをアピールした。同10月にはお土産用に「酒盗あられ」も売り出し、「新たな酒盗ファンをつくる」と意気込む。
 サバ加工の岩清取締役岩崎智子さんは外資系企業での勤務経験を踏まえ、海外に目を向ける。中東ドバイでスパイスの研究を重ね、バルサミコ酢で締めたしめさばや、ローズマリーなどで臭みを抑えた塩さばを開発した。東南アジアへの輸出を念頭に、イスラム教の戒律にのっとったハラール認証商品の開発も目指す。創業180年の伝統に「時代のエッセンスを取り入れた」(岩崎さん)商品に活路を見いだす。
 さつま揚げ製造のはの字食品取締役服部芙志乃さん(37)は、マグロのつくだ煮を作る際に出る煮こごりを万能調味料「煮こごりジュレ」として商品化した。焼津市の人気つくだ煮店から格安で分けてもらっている。固いものが食べにくくなった高齢者向けにと開発したが、いつもの味にアクセントを加える家庭料理用としてもアピールしている。女性従業員と考案したレシピをインスタグラムで配信する準備を進める。

 ■県内生産量 30年で10万トン減
 農林水産省などの調査によると、県内の水産加工品生産量は1989年に25万トン以上あったが、2015年に15万トンまで減少した。水産加工業者も最近10年で1割近く減り、17年時点で738社になった。
 背景には、原料を供給する漁業経営者の減少や、魚介類の国民1人当たりの年間消費量が16年、過去最低を更新するなど食卓の魚離れに歯止めがかからないことなどがある。
 厚生労働省は食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」の認証取得を全ての食品事業者に義務付ける方針で、小規模経営が多い県内の水産加工業者の間には、設備投資に対する不安も広がっている。
 県産業振興財団フーズ・サイエンスセンターの海野佳明アドバイザーは「伝統を守るだけではなく、いかに女性が手に取りやすい商品を生み出せるかが、販路開拓の鍵を握る」と指摘する。その上で「経営陣に行動力のある女性がいることは重要」と強調する。

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