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給食に地場野菜、もっと JA静岡市女性部

(2018/4/14 11:00)
納入を目指しジャガイモを栽培している佐藤亘子さん(左から4人目)ら=2日、静岡市葵区
納入を目指しジャガイモを栽培している佐藤亘子さん(左から4人目)ら=2日、静岡市葵区

 JA静岡市女性部給食グループは2018年度、静岡市立藁科学校給食センター(小中学校7校担当、約300食)に納入する野菜品種を増やそうと張り切っている。けん引するのは同JA初の女性理事として同JA初の学校給食“参入”を果たした佐藤亘子さん(75)。「子どもたちに地元野菜を」の一心で安定供給や規格に厳しさが求められる現場を走り続けている。
 「男性理事にはできないことをやろう」。佐藤さんは2月、第61回県JA女性部発表大会で学校給食への野菜納入を志したきっかけを紹介し、最優秀賞を受けた。ほかの二人とともに女性理事に就任したのは07年。その2年前に食育基本法が成立、食育への関心が高まっていた。
 当初は市教委やJA理事会に提案しても「前例がない」「無理ではないか」と疑問符をつけられた。葵、駿河両区は給食センターから各校に給食を配る「センター方式」。農家の女性部が大規模な配食に対応するのは難しいとされた。
 しかし交渉した結果、10年度、小規模な藁科センターでの試行にこぎ着けた。初納入はダイコン40キロとサツマイモ30キロ。特に種まきから収穫まで中藁科小の児童と手掛けたダイコンが、給食で「そぼろ煮」となって提供された時、「おいしかった」と喜ばれ、「もっと届けたい」と決意を新たにした。
 11年度、市教委に同JAとして初めて納入業者の登録をした。品種、納入量は徐々に増え、17年度はコマツナやキャベツ、ブロッコリーなど12品種、納入量は1トンを超えた。18年度は新たにジャガイモやキュウリ、ゴーヤなどを加え20品種近くまで増やすという。
 現在に至るまで順調な道のりではなかった。イノシシに畑を荒らされて白菜を掘り返されたり、ダイコンが凍っていたり。藁科センター担当の山川佳子中藁科小栄養教諭(49)は「(佐藤さんは)愛情を持って野菜を育て、細い体で走り回ってくれている」と奮闘ぶりを見つめる。
 佐藤さんは「毎日が真剣勝負。気力、体力とも限界が近づいているけれど、地元の野菜を食べてほしいからくじけるわけにもいかない。できるだけ続けて後輩にバトンタッチしたい」と話す。

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