静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

三保松原の景観対策 L型突堤工事本格化

(2017/11/19 07:45)
本格的なくい打ち工事が始まった三保松原付近の海岸=17日午前、静岡市清水区(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
本格的なくい打ち工事が始まった三保松原付近の海岸=17日午前、静岡市清水区(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
三保松原周辺の海岸に設置するL型突堤の配置
三保松原周辺の海岸に設置するL型突堤の配置

 世界遺産富士山の構成資産である三保松原付近の景観対策として、県は11月、L型突堤の設置に向けたくい打ち工事に本格着手した。L型突堤は既存の消波ブロックに比べ、羽衣の松周辺から富士山方向を望む視界の妨げにならない効果を生むという。
 高さ約70メートルのクレーンを備えた杭打(くいうち)船が三保松原の海岸沖で、12月末にかけ高さ20~45メートルのくい42本を打ち込んでいく。2018年1月中旬からは、平均重量650トンのコンクリート塊計9個を一本一本のくいの上部にはめ込む作業に移る。最終的には19年3月の完成を目指す。
 L型突堤には、波の動きを変えて海岸への砂の堆積を促す働きが期待されている。県は、羽衣の松周辺から富士山を眺める方向に砂丘が形成されれば、突堤はその陰に隠れ、景観が改善されるとみている。
 県は17年度、L型突堤近くの消波ブロックの撤去方法なども検討する。当初は19年度に撤去する見通しだったが、突堤完成後、海岸の砂の集まり方を監視しながら、撤去時期を練り直す。18年3月までに有識者による「三保松原景観改善技術フォローアップ会議」を開き、対応を協議する方針。今回の1号L型突堤の効果や影響を調査し、20年度からは2号L型突堤設置の検討にも入る予定。
 県静岡土木事務所によると、工事は海上での作業になるため、荒天が続くとスケジュールに影響が出る可能性もある。担当者は「L型突堤の効果を見ながら、柔軟に消波ブロック撤去時期を探りたい」と話す。
 三保松原を巡っては、世界遺産への登録過程で国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が消波ブロックの存在を「望ましくない」と指摘。県は景観改善と海岸保全の両立を図る対策を進めている。

世界遺産 富士山の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト