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富士山の混雑解消、実効性どう確保 登山者目標数に強制力なく

(2017/11/11 07:54)
「著しい混雑」が発生する登山者数の目安
「著しい混雑」が発生する登山者数の目安
御来光を拝むために頂を目指す登山者。混雑解消に向けた取り組みが課題になる=7月下旬、富士山頂付近
御来光を拝むために頂を目指す登山者。混雑解消に向けた取り組みが課題になる=7月下旬、富士山頂付近

 毎夏、世界遺産富士山で発生している登山者の混雑を解消するため、静岡、山梨両県は2017年度、安全・快適な富士登山の環境確保に向けた指標を設定する。登山者数に上限を設ける入山規制のような強制力は伴わず、あくまでも“努力目標”にとどまる見通しだ。実効性を担保できるのか疑問視する声も上がっている。
 指標設定は来訪者管理戦略の一環で、4登山口のうち、登山者が多い富士宮、山梨・吉田の2登山口を対象に18年夏からの導入を目指す。18年11月末までにユネスコに提出する保全状況報告書に新たに盛り込まれる。
 毎夏20万人以上が訪れる富士山はお盆や週末を中心に混み合い、御来光の時間帯は山頂付近で登山者同士がぶつかり合うほどの渋滞が発生する。こうした状況が富士山の神聖さを阻害するとして、ユネスコの諮問機関イコモスから対策を求められていた。
 両県は15~17年の夏山シーズンに実施した登山者動態調査に基づき、「著しい混雑」が発生する登山者数の目安を富士宮口で1日当たり1500~2500人、吉田口で同3500~4500人と算出。「著しい混雑が発生する登山者数」として数値を絞り込み、その数値を超えた日数を「対前年減」させることを目標に掲げる方針。両県は「混雑予想の事前周知などを通じて登山者の平準化を図る」としている。
 富士山世界文化遺産協議会作業部会で委員を務める本県側の山小屋関係者は、指標設定に一定の理解を示した上で、「ユネスコ側に納得してもらうアピール材料にすぎない。来訪者からすれば分かりにくく、玉虫色に映るかもしれない」と語った。

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