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富士山の矢印、消去 登山道50カ所余り 静岡・山梨両県や国

(2017/8/10 07:20)
矢印に溶剤を吹き付け、ワイヤブラシでこすり落とす職員=9日午後、小山町の富士山須走口本7合目付近
矢印に溶剤を吹き付け、ワイヤブラシでこすり落とす職員=9日午後、小山町の富士山須走口本7合目付近

 小山町の富士山須走口本7合目の山小屋「見晴館」付近で、登山ルートとは違う方向を示す矢印が岩石などに描かれているのが見つかった問題で、県や国、町などの関係機関は9日、矢印の除去作業を実施し、山梨県の吉田口下山道につながる約300メートルの範囲の約50カ所にあった矢印すべてを消した。県などは今後、落書きといった違反行為をしないよう啓発を強化していく。
 静岡、山梨両県や、林野庁、環境省の職員ら約30人が作業した。矢印に溶剤を吹き付け、浮いた塗料をワイヤブラシでこすり落とした。ペンキが薄くなると、ガスバーナーで残った部分を焦がして取り除いた。ロックペイント富士小山工場(同町)が岩石などをなるべく傷つけない溶剤を両県や同省などでつくる「富士山における適正利用推進協議会」に提供した。
 県富士山世界遺産課の滝正晴参事は「矢印はほぼ見えなくなり安全面で問題がない状態になった」と話した。
 県などの関係機関は登山パンフレットやホームページなどを通じ、落書きなど違反行為をしないよう周知を図っている。滝参事は再発防止に向け「登山時のルールやマナーを含め、しっかりと啓発していきたい」と語った。富士山の山肌に許可なく矢印を描く行為は自然公園法や文化財保護法に違反する可能性があり、関係機関は対応を検討する。
 見晴館の経営者林光敏さん(59)は「矢印の先は非常に危険な場所だった。消してもらい助かった」と安堵(あんど)した。
 矢印が見つかったのは6月20日。白色のペンキのようなもので、数メートル間隔で描かれていた。示す先は起伏の激しい斜面の岩場が続き、滑落などの危険がある場所だった。数人の登山客が誤った方向に進んだがけが人は出なかった。

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