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<雲上日誌>研究者の熱意 今も昔も

(2017/8/3 08:20)

 3年前、昭和初期に旧富士山測候所で活動した研究者らを収めた写真展を見た。ろうそくの明かりで記録を書き取る姿や厳しい越冬観測の様子などを当時の内閣情報局情報官が撮影した写真で、強く印象に残っていた。
 その旧測候所に今夏、自分が来ることになるとは思っていなかった。9合目から10合目も険しいが、旧測候所がある山頂の剣が峰へはさらに急斜面があった。足は痛く息も切れ切れ。測候所内にいた1時間ほどの間、酸素が薄く少し動いただけでも動悸(どうき)がした。研究者の苦労を身近に感じた。
 富士山頂での初の気象観測から約120年。2007年からは民間観測が始まり、ことしも延べ500人が大気化学や雷など多様な研究に臨む。山頂研究の意義を熱っぽく語ってくれた研究者の姿が、写真で見たかつての研究者と重なった。科学者の熱意はいつの時代も変わらないと実感した。  (東部総局・中川琳)

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