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<富士山臨時支局>点検 霊峰の夏(上)静岡県世界遺産センター

(2017/8/1 08:12)
建設が進む県富士山世界遺産センター。開館を前に、県は誘客に向けた動きを加速させる=7月25日、富士宮市宮町
建設が進む県富士山世界遺産センター。開館を前に、県は誘客に向けた動きを加速させる=7月25日、富士宮市宮町

 富士山の世界遺産登録から4年。静岡、山梨両県が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会に提出した保全状況報告書に記載されている情報提供・来訪者管理戦略の取り組み状況を中心に検証する。

 「逆さ富士」を模した独特の外観を有する県富士山世界遺産センター。12月23日の開館に向け、着々とハード整備が進む。県は開館後の来館者獲得を目指して積極的なPR戦略を推進し、建設地の富士宮市をはじめ周辺自治体は“センター効果”で増加を見込む来訪者への対応を模索している。
 世界遺産センターの整備・運営は、ユネスコに提出した富士山の保全状況報告書で、情報提供戦略の中核を成す事項。富士山の文化的価値を調査研究し、分かりやすく内外に広める情報発信拠点の機能を持たせる。
 県は国内外からの来館者数目標を年間30万人に設定。誘客活動の柱の一つは首都圏と中京圏への売り込みだ。6月上旬に東京都内で開かれた観光商談会で、旅行業者を中心に25社と面談。おおむね好反応で、大手旅行会社からツアー企画の引き合いもあるという。県世界遺産センター整備課の落合徹課長は「施設を核に地域として来訪者をどのように生かすのか。富士山を取り巻く自治体の知恵が必要」と強調する。
 山梨県の富士山世界遺産センターは昨年6月、静岡県よりも一足早く開館し、全国各地から小中学生の研修旅行を受け入れている。静岡県も県内外の小中学校に働き掛けを行っているが、似た機能を持つ二つの世界遺産センターが環富士山地域で共存し、相乗効果を生み出せるかどうかが今後の焦点になる。
 富士宮市では、センター開館をにらんだ市の事業計画に基づき、市営駐車場や飲食施設の整備が進むなど、まちの様相は変貌を遂げつつある。ただ、市観光協会の宮崎善旦会長(67)は「周辺の商店街など市内に回遊させる仕組みを考えなければ」とソフト面での課題を口にする。
 

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