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<富士山臨時支局>登山「混雑日」ルポ 大渋滞、寒さ大敵

(2017/7/31 07:33)
富士登山混雑予想カレンダーの「混雑日」は登山者の行列と渋滞が断続的に続いた=30日午前2時40分、富士山富士宮口9合目
富士登山混雑予想カレンダーの「混雑日」は登山者の行列と渋滞が断続的に続いた=30日午前2時40分、富士山富士宮口9合目

 静岡、山梨両県が今夏初めて作製した「富士登山混雑予想カレンダー」で登山者が最も多いと見通される「混雑日」の30日、臨時支局を開設している富士宮口9合目(3460メートル)の万年雪山荘から富士山頂(3776メートル)を目指した。山頂で御来光を拝もうとする登山者が明け方、山頂付近に集中して自然発生する行列、渋滞を身をもって体験した。
 御来光を拝めるのは午前4時台。富士宮口9合目から山頂までは通常で1時間かかる、と県の担当者に教わったことを思いだし、早めの行動をと午前2時45分に出発した。外は霧雨で肌寒い。山荘裏手の山肌を仰ぎ見ると、登山者のライトの光がつづら折りになって浮かんでいた。
 「無理な追い越しはしない」「息苦しくなったら呼吸を整える」を基本に一歩を踏み出した。だが、すぐに岩場が立ちはだかり、前を行く団体客が既に滞留中。早くもペースを乱された。10歩進んだら止まるの繰り返し。思うように進めず、3590メートル地点に当たる9合5勺(しゃく)の到着は午前3時40分だった。
 ここまで到達すれば残すは頂上のみ。しかし、富士宮口登山道の最大の難所、胸突八丁と呼ばれる急坂を越えなければならない。登山者の動きはさらに鈍くなり、2、3歩進むと数十秒は一休みというペースに。いつの間にか行列は“大渋滞”に変わり、渋滞待ちの体に容赦なく冷たい雨風が吹き付けた。みるみる体力を奪われ、若干の震えも出始めた。
 山頂到達は午前4時50分。9合目からの登山時間は2時間余りを要し、通常よりも2倍かかった計算になる。道中、登山者から「御来光に間に合わないかも」との不安の声も聞かれたが、この日は結局、見えずじまいだった。安全快適な富士登山を楽しむためには、「混雑日」を避けるのも一考だろう。
 「富士登山混雑予想カレンダー」では、8月の混雑日は5、11、12、19日とされている。

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