静岡新聞NEWS

人力車観光、7年ぶり復活 松崎に移住の島川さん、車夫に名乗り

(2019/2/19 17:01)
人力車による観光案内を行う島川誠さん=2月上旬、松崎町の伊豆文邸前
人力車による観光案内を行う島川誠さん=2月上旬、松崎町の伊豆文邸前

 松崎町で、観光案内を行う人力車が約7年ぶりに復活した。車体を引くのは東京都から移住してきた島川誠さん(38)。かつて、週末やイベント時に人力車を運行していた町職員有志団体「人力車伊豆松崎組」から車体や法被などを借り受け、1月から始動した。地元住民らは「高齢化が進む中、若者の活躍が町に活気をもたらしてくれる」と期待を寄せている。
 島川さんが約20年間勤務した建築会社を退社し、「豊かな自然と人情あふれる町に感激した」と移住してきたのは昨年8月。住民らから町の歴史を教わる中で、使用されなくなった人力車が保管されていることを知り、観光案内の仕事をしようと思い立った。
 人力車を貸してほしいと相談を受けた伊豆松崎組のメンバーだった馬場順三さん(63)は当初、休止に至った経緯を説明し、観光客減少などで安定した収入を見込めないことを伝えたという。それでも、島川さんの思いは変わらず、年中無休で臨むことを決めた。牛乳配達や農業を兼業し、生計を工面する。
 町観光協会によると、県内の人力車はイベント開催時に合わせた運行が多く、常時運行は珍しいという。清水里司事務局長は「話題性も高く、すでに町の新たな“名物”になりつつある。協会としても人力車を活用した集客方法を考えていきたい」と話す。
 人力車は2人まで乗車可能。車体の総重量は最大120キロを超え、“体力仕事”だ。身体に痛みが伴うこともあるが、島川さんは「地元住民から『今日も頑張ってるね』と声を掛けられるのがやりがい。少しでも観光客を呼び込んで町の力になれるよう、人力車を引き続けていきたい」と意気込む。

 ■名所巡りや歴史観光
 人力車は1時間(1人3000円)、30分(同2000円)、10分(同1000円)の3コースを用意。「中瀬邸」や「伊豆文邸」、「長八美術館」といった名所巡りが定番だが、歴史観光やグルメなど乗客の要望によってルート変更可能。
 問い合わせは<電090(7705)0768>へ。

静岡暮らし・話題の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト