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凱旋試合の舞台裏 プロボクサー池本選手、力引き出した母の奔走

(2019/2/13 21:22)
凱旋試合で勝利を収めた夢実さん(右)を見つめる祐子さん=2月10日午後、川根本町の本川根B&G海洋センター
凱旋試合で勝利を収めた夢実さん(右)を見つめる祐子さん=2月10日午後、川根本町の本川根B&G海洋センター
娘の勝利が決まり、笑顔を見せる祐子さん=2月10日午後、川根本町の本川根B&G海洋センター
娘の勝利が決まり、笑顔を見せる祐子さん=2月10日午後、川根本町の本川根B&G海洋センター

 川根本町出身でボクシング日本女子フライ級王者池本夢実さん(22)=琉球大4年=の凱旋(がいせん)試合が行われた町の体育館は、700人を超える観客の熱気に包まれていた。セコンドを務めた夢実さんの母祐子さん(56)は祈るような表情で試合を見つめていた。
 祐子さんは2016年、セコンドのライセンスを取得した。地元を離れ、大学でボクシングを始めた娘のプロデビュー戦を観戦したのがきっかけだった。殴られて顔が腫れ上がる娘を見るのはつらかった。同時に「頑張っている姿を一番近くで見なくちゃいけない」という思いが芽生えた。
 「どんなに広い会場でもお母さんの声だけは分かる」と言われるほど、近くで励まし続けてきた。減量がうまくいかずに悩んでいると聞けば、沖縄まで飛んだ。自分の料理で調子が良くなることに気付くと「力を出せるよう食からサポートしよう」と勉強を始め、昨年アスリートフードマイスターの試験に合格した。
 根底にあるのは「子は親の鏡」という考え方。わが子に対する「こうあってほしい」を自身の行動で示すのが池本家流だ。幼少時代、空手の練習を一生懸命やってほしいと思えば、一緒に空手を習った。受験生になると、自分も机に向かって勉強。社会福祉士の資格を取った。

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