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深良用水のトンネル内部撮影、VR映像に 沼津高専

(2019/2/5 17:04)
改良した撮影システムにLED照明を取り付ける生徒たち=1月25日、沼津市大岡の沼津高専
改良した撮影システムにLED照明を取り付ける生徒たち=1月25日、沼津市大岡の沼津高専

 世界かんがい施設遺産に登録されている神奈川県箱根町の芦ノ湖と裾野市深良を結ぶ深良用水のトンネル内部を、バーチャル・リアリティー(VR)映像化する試みが2018年春から始まっている。使用するのは沼津高専(沼津市大岡)の生徒たちが開発した撮影システム。撮った映像は、4月から静岡県内で展開される「静岡デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせて、裾野市内で公開される。
 深良用水は1670年に通水した山岳トンネルで、江戸期の水利技術を知る貴重な遺産。検査以外は立ち入り禁止で、観光活用の観点から地域住民や一般に内部の様子を伝えるシステム開発が求められていた。
 同高専の青木悠祐准教授の研究室に所属する生徒5人が18年5月からシステム開発に着手。7月には円盤型のおわんの上下に360度カメラを搭載したシステムを完成させた。暗いトンネルで映像をクリアに撮影するため、周囲にはLED照明を張り巡らせた。
 18年7~8月には、システムを用水に流して、全長1280メートルのトンネル内部の撮影実験を実施した。普段見ることのできない空間を疑似体験できる映像が撮影できたが、照度不足で画像の鮮明さに欠けるなど課題も浮上した。生徒たちは約4カ月かけて、システムを改良し、2月中をめどに再度撮影を行う。
 撮影映像はDC期間中の4月から6月まで裾野市民文化センター(同市石脇)で一般公開する。開発チームのリーダーを務めた4年生の深谷祥平さん(19)は「自分たちの作ったシステムで撮影した動画を多くの人が楽しんでもらえるとうれしい」と期待を膨らませた。

 <メモ>深良用水 寛文10(1670)年に通水した農業用水路。3年半かけてノミを使った手掘りでトンネルを掘削したと伝えられる。裾野市や長泉町、清水町、御殿場市の農地への農業用水や水力発電として活用されている。現在は県芦湖水利組合が管理し、定期的にトンネル内部の点検を行っている。2014年9月に世界かんがい施設遺産に登録され、20年に通水350年を迎える。

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