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SA・PAトイレの忘れ物、AI“見張り番” 静岡県内も導入へ

(2019/1/23 07:59)
AIセンサーを活用したトイレ内での忘れ物発見のイメージ(中日本高速道路提供)
AIセンサーを活用したトイレ内での忘れ物発見のイメージ(中日本高速道路提供)
中日本高速SA、PA忘れ物の推移
中日本高速SA、PA忘れ物の推移

 東名、新東名高速道のサービスエリア(SA)など、休憩施設での忘れ物。中日本高速道路管内(1都11県)では記録が残っている過去6年、毎年2万件超の問い合わせが寄せられ、このうち約3分の1は静岡県内に関するものだという。同社は2019年度以降、静岡県内の東名、新東名を含め、忘れ物が多い個室トイレで対策に乗り出す。
 同社が開発しているのは、人や物のシルエットから個室内の“異変”を捉える人工知能(AI)搭載の「アウトラインセンサー」。個室の天井に設置し人や物の動きを輪郭で認識する。退室後、一定の大きさの物が残っている場合は「忘れ物」と判定し、スピーカーから呼び掛ける。さらに、一定時間内に人の動きが全くない場合は「急病」と判定し、管理者などに知らせる仕組みも検討している。
 県内の東名と新東名で上下計36施設あるSAやパーキングエリア(PA)での忘れ物は原則として、数日間保管した後、警察に引き渡される。17年度の問い合わせ件数は管内全体で約2万2700件(うち県内約7400件)。同社広報室の担当者は「対応自体、大きな負担にはなっていない」とする一方で、「休憩後、走り始めて忘れ物に気付き、慌てるお客様もいる。忘れ物は防ぐに越したことはない」と話す。
 休日1日当たりの平均利用者数が県内最大の7万2千人に上る東名高速道足柄SA(小山町、御殿場市)と同規模の東名阪道御在所SA(三重県四日市市)のトイレで、同社が17年10月から1年間調べたところ、忘れ物は上下線で456件。(1)スマートフォンなど(2)かばん(3)財布(4)土産物-の順に多く、傘や鍵、眼鏡もあった。
 同社が管理する約2100キロのうち県内は6分の1に当たる約350キロ(東名や新東名高速道など)。県内で忘れ物が目立つ傾向について、同社は「それだけ利用者が多いからだろう」と分析する。

 <メモ>中日本高速道路によると、アウトラインセンサーは個室トイレ内の動きをシルエットで認識することでプライバシーを確保する。2018年6月から東海環状道鞍ケ池PA(愛知県豊田市)のトイレで試験導入、AIがデータを蓄積中だ。ごみを忘れ物と誤検知してしまうなど課題もあり、精度向上を図っている。19年度から忘れ物の多いSA、PAに随時導入予定。

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