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成人式は18歳? 20歳? 静岡県内、呉服店や美容院困惑

(2019/1/11 07:55)
晴れ着をまとい、笑顔の新成人=3日午後、静岡市駿河区のグランシップ
晴れ着をまとい、笑顔の新成人=3日午後、静岡市駿河区のグランシップ

 成人年齢が2022年4月から18歳に引き下げられるのに伴い、着物業者や美容師などが成人式の行方に気をもんでいる。引き下げ後の式典の参加対象年齢を現状のまま「20歳」と据え置くのか、「18歳」に変更するのか、対応を決めた静岡県内市町はまだわずか。「18歳」となった場合、多くは高校3年生のため、制服で成人式に臨むケースが増えて晴れ着の需要が落ち込むのではとの着物業者の懸念もあり、困惑が広がりつつある。
 「成人式は一生に一度。やはり振り袖を着てもらいたい」と話すのは、静岡市葵区の呉服店「久し屋」の永野久人社長(60)。同店では全体のうち、成人式用振り袖の購入やレンタルする客が約3割を占めるという。
 着物業界にとって「20歳」を対象に行われてきた従来の成人式は、和装の良さをアピールできた絶好の機会。和服を着る若者が減少する中、晴れ着姿が集う光景は新春の風物詩としても定着していた。ところが、成人式の対象年齢が「18歳」になると、受験や就職活動のシーズンと重なり、式典の開催意義すら問われかねない。永野社長は「3割の来客がごっそりなくなってしまうと大きな痛手」と今後を心配する。
 美容院も戸惑う。浜松市東区のCocolohair市野店によると、成人式が行われる日には例年、ヘアメークの注文が殺到するため、2年前から予約する人もいるという。現状でも当日は分刻みでヘアメークをこなしているのに、特に“端境期”の22年度は18~20歳をまとめて実施することになれば、パンクは必至。同店の神谷孝マネジャー(37)は「成人式の対象年齢が変更になるなら、早めに周知してほしい」と不安を隠さない。
 一方、行政側は対応を決めかねている。焼津市は本年度から名称を「はたちの集い」に変更し、22年度以降も「20歳」を対象にするものの、同市以外の県内市町は一様に「検討中」。小山町は「今後も20歳を祝う式典を行うのが妥当」との認識を示している。

 <メモ>成人年齢引き下げ 民法の改正により、2022年4月1日から成人年齢が18歳へ引き下げられる。既に引き下げられている選挙権年齢と合わせ、若者の社会参加の促進が目的。親の同意なしで契約を結んだりローンを組んだりすることが可能になるが、20歳未満の飲酒や喫煙、公営ギャンブルは現状通り禁止される。

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