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河津桜の切り枝、市場へ 官民連携、耕作放棄地解消に期待

(2018/12/11 17:00)
静岡県や河津町などが産地化を目指す切り枝用の河津桜。試験栽培中で、年末から市場に出荷する=11月下旬、河津町役場の試験場
静岡県や河津町などが産地化を目指す切り枝用の河津桜。試験栽培中で、年末から市場に出荷する=11月下旬、河津町役場の試験場

 静岡県と河津町、地元の農業団体など7機関が研究会を立ち上げ、早咲きで知られる河津桜の切り枝生産を始めた。試験栽培した切り枝を年末から、花卉(かき)部門のある東京・大田市場に出荷する予定。研究会は「河津桜のブランド力を生かして新たな特産品に育て、耕作放棄地や遊休地の解消につなげたい」としている。
 栽培方法は構成団体の県伊豆農業研究センター(東伊豆町)が研究を進めている。枝を上向きではなく、水平に伸ばす「ジョイント仕立て」を検討。果樹栽培などに用いられる技術で低木のため枝が切りやすく、効率よく生産できるという。
 枝は花芽が出る10月ごろから切り始め、冷風貯蔵施設で一定期間保管した後、温室に移す。正月用の迎春花などの需要も見込み、露地より早く花が咲くよう桜の開花条件である寒暖差を人工的に作り出す。
 河津桜は濃いピンク色が特徴で開花時期が長く、河津町から全国に広まった。他県産の切り枝は一部市場に出ているが、同町企画調整課は「苗木生産から植栽、出荷まですべての作業を町内で行い、『河津桜発祥の地』の切り枝として差別化を図る」ともくろむ。
 まずは生産者を増やそうと、町は11月から募集を始めた。切り枝用の桜は農地での植栽も可能。苗木や肥料、支柱などの購入費の一部を町が助成する。
 同課によると、フラワーアレンジ用の桜は薄紅色の「啓翁桜」などが有名で、河津桜は後発になる。十分な枝ぶりになるには苗木の植栽から数年かかるため、研究会は市場調査を行いながら生産体制を整えていく。

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