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板妻もろこし継承へ 御殿場の農家ら共同生産、活用法検討

(2018/10/18 17:01)
板妻もろこしを炭火で焼き味わった試食会=9月、御殿場市
板妻もろこしを炭火で焼き味わった試食会=9月、御殿場市

 御殿場市の農家らが、継承の危機に直面している郷土固有の作物「板妻もろこし」の伝承と普及に乗り出した。組織を立ち上げて共同で生産し、種や栽培技法を受け継ぐ。消費拡大を目指して新たな活用方法を探る。
 板妻もろこしは、一般的なトウモロコシよりも粒が大きいのが特徴。馬など家畜の飼料として重宝され、実を砂糖で味付けしたポップコーンは「どかん」や「はざし」と呼ばれ親しまれた。1970代まで多くの農家が生産していたが、家畜の減少などの影響で生産者は減少した。
 知人に種を譲り受け、唯一の生産者として栽培を続けていた伊倉喜好さん(69)の元に4年前、在来作物の研究者グループ「静岡在来作物研究会」が調査に訪れた。ルーツや歴史はよく分かっていないが、同会の富田涼都会長(静岡大農学部准教授)は「受け継がれてきたのに、いつの間にか消えるのはもったいない」と語る。
 研究者の後押しを受けことし1月、伊倉さんやかつての生産者らが「みくりや食と農の研究会」を設立した。会長に就いた伊倉さんは「みんなで作れば、種や食べ方も受け継ぐことができる」と期待を込める。
 メンバーは6月、同市内の500平方メートルの畑に600グラム分の種を植えて栽培を開始。9月中旬には試食会を開き、炭火で焼いて味わいながら、利用法についてアイデアを出し合った。
 会員の研究者の協力を経て、飲食業者に料理の材料として活用や加工品の開発を促す。伊倉さんは「食べてくれる人がいれば作る気になる。いろんな料理に活用し、多くの人に味わってもらいたい」と話している。

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