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SNSで海釣りの魅力発信 焼津の若者奮起、初心者に門戸

(2018/10/18 17:02)
遊漁船での初心者教室で海釣りの面白さを伝える三浦愛さん(左)=9月下旬、焼津市沖合
遊漁船での初心者教室で海釣りの面白さを伝える三浦愛さん(左)=9月下旬、焼津市沖合

 焼津市の海釣りの魅力を伝えようと、市内の20~30代の若者がSNS(会員制交流サイト)やユーチューブ(動画投稿サイト)を使った発信を続けている。「興味はあるけど、やり方が分からない」という初心者にも門戸を開き、交流人口の拡大に一役買っている。
 同市の小川港から10分ほど沖に出た遊漁船の船上で、島田市の中学2年の男子生徒(13)は母親と初めて船釣りを満喫した。「水深があり、岸とは釣れる魚が違う。また乗りたい」と、タチウオやタイを持ち帰った。
 2人が参加したのは市地域おこし協力隊の三浦愛さん(31)が企画した「初心者船釣り体験教室」。6月から月1、2回ペースで開催し、SNSで教室の様子を紹介、次回の参加を呼び掛けている。
 参加者が持参するのは魚を持ち帰るクーラーボックスのみ。経験豊富な三浦さんがマンツーマンで丁寧に教えるスタイルで、家族連れや女性に好評だ。三浦さんは「駿河湾から陸を眺め、非日常が味わえるのも魅力の一つ。焼津市を訪れるための十分な理由になるはず」と強調する。
 ともに焼津市出身の羽山慎哉さん(32)と鈴木孝寿さん(27)は釣りの魅力を発信するユーチューバー。2人で釣りチャンネル「六畳一間の狼」を運営し、主に市内で撮影した動画を月10~15本配信している。昨年6月から活動を始め、チャンネル登録者は2万6千人を超えた。
 2人はもともと釣具店の同僚。鈴木さんは当時務めていた会社を退職し、ユーチューバーの活動に専念した。紹介するのは比較的扱いやすいルアー釣りが中心。まだ、動画配信のみで生計が成り立つまでには至らないが、鈴木さんは「純粋に釣りを楽しむ姿に共感してもらっている」と、手応えを感じている。羽山さんは「釣りをする風景が日常的にある町になればうれしい」と語り、撮影を続ける。

 ■熱海港、全国モデルに ファミリー層や女性誘客
 国土交通省は今年3月、既存港湾施設を活用した釣り振興の方針を打ち出した。モデル事業としているのが熱海港の取り組みだ。
 熱海港では2002年、立ち入り禁止の防波堤に入った釣り人2人が台風による高波で死亡する事故が発生した。県と市は安全設備を整えた上で、あえて防波堤を有料開放する“逆転の発想”で釣り施設を整備した。
 市から運営の委託を受けたNPO法人「SEA WEB」が重視したのはファミリー層や女性の誘客。徹底した安全対策に加え、釣った魚をおいしく食べられるように飲食店と提携するなどのサービスを充実させた。運営を始めた06年から10年間で、利用者は約3倍に増加した。安田和彦理事長(59)は「利用者が市内を観光する動線を整え、地元経済に貢献する仕組み作りが重要」と語る。
 県によると、漁港を除く県内15港湾で海釣り施設があるのは、熱海港と浜名港の2施設。港湾、漁港施設は原則、一般立ち入りが制限されるが、焼津漁港には新港地区に釣り専用スペースを設けた親水広場「ふぃしゅーな」があり、焼津市などが利活用を進めている。

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