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はやぶさ2に浜ホト技術力 光の波長から「水」観測

(2018/9/21 17:00)
浜松ホトニクスが開発したセンサー=浜松市東区の本社工場
浜松ホトニクスが開発したセンサー=浜松市東区の本社工場

 地球から約3億キロ離れた小惑星「りゅうぐう」へ接近中の探査機「はやぶさ2」に、浜松ホトニクスが開発したセンサーが搭載されている。役割は、りゅうぐうに存在する可能性がある「水」の観測。これまでの探査で水の発見には至っていないが、同社の担当者は「惑星に着陸すれば違う結果が出るかもしれない」と期待を込めて見守っている。
 りゅうぐうは、水や有機物を含む可能性がある始原的な惑星。水の存在が明らかになれば、宇宙における生命の起源を解明する手がかりになると期待される。鉱物の惑星は太陽光を反射するものの、水があると特定の波長の光を吸収するために反射率が低くなる。りゅうぐうからはね返る太陽の光をキャッチし、水による波長の変化を捉えるのがセンサーの使命だ。
 浜ホトはインジウム・ヒ素という化合物を素材に使い、水が吸収する光の波長域に感度を持つセンサーを開発した。宇宙空間で故障するリスクを軽減するため電子冷却素子などの部品を外し、センサーが熱で温まらないよう消費電力を抑える工夫も施した。はやぶさ2の近赤外分光計「ニルス3」に取り付けられ、りゅうぐうから反射される光の分析を続けている。
 はやぶさ2がりゅうぐうの赤道付近を調べた際には、水を発見できなかったという。ただ、別の角度からの探査や着陸によって水を発見する可能性も残されている。開発グループのリーダーを務める同社固体第1製造部の牧野健二部長代行(56)は「まだ、探査は始まったばかり。センサーが陰の立役者として活躍して、大きな成果を挙げてほしい」と願いを込める。

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