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地元の大豆、新名物に 静岡・清水区中河内で本格生産開始

(2018/8/21 17:01)
10月に収穫予定の大豆畑=8月上旬、静岡市清水区
10月に収穫予定の大豆畑=8月上旬、静岡市清水区
中河内地区に残る在来種とみられる大豆
中河内地区に残る在来種とみられる大豆

 静岡市清水区の中山間地に位置する中河内地区で今夏から、農家有志が地元に残る在来種とみられる大豆の生産を本格化している。特有の甘みの強さを生かし、地元業者と豆腐の製品化にも着手。業者から寄せられる素材への評価は上々で、関係者は清水港に立ち寄るクルーズ船に売り込むなどして新たなブランド品に育てばと、地域資源の潜在力に期待している。
 同地区で引き継がれてきた大豆は一般的な大豆よりも大粒だが、近年は一部農家がごく少量を生産するだけだった。数年前、地元の自治会役員だった大石章博さん(61)が着目。まちおこしに役立てようと賛同者を募ったり、本格生産に必要な畑や種を確保したりする準備をしてきた。
 農家7軒の協力を得て今年7月下旬、約1ヘクタールの畑に種をまき、10月下旬に1トン程度の収穫量を見込む。8月23日には静岡大農学部の力を借り、在来種かどうかの鑑定作業に取り掛かる。
 在庫を使って豆腐の試作も進めている。開発に協力するエンドー豆腐(同区三保)の遠藤明美社長(72)は「ほかの国産大豆を圧倒する甘みがある。豆乳の濃度を上げても成形がしやすく、豆腐づくりに適した逸品」と絶賛。素材の魅力は同業者へと広がり、仕入れ希望が相次ぐようになっている。
 想定以上の引き合いに、生産量の拡大を急ぐ必要が強まっている。特産の茶などと比べて栽培期間が短く、施肥などの手間も少ないため、関係者は地元の高齢農家にも声をかけて協力の輪を広げようとしている。
 一方でこの大豆は畑の土壌によって甘みの強さが左右されやすいという。大石さんは「当面は中河内地区を中心に両河内エリアで生産地を絞り、管理の目が行き届く態勢で確かな品質の豆だけを供給できるようにしたい」と話している。

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