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樺太の戦禍伝える紙芝居 浜松の岸さん、旧ソ連軍侵攻の記憶描く

(2018/8/14 07:40)
自作の紙芝居で子どもらへの読み聞かせ活動を続ける岸拡さん=9日、浜松市浜北区
自作の紙芝居で子どもらへの読み聞かせ活動を続ける岸拡さん=9日、浜松市浜北区

 南樺太(現ロシア・サハリン州)で生まれ、少年時代を現地で過ごした岸拡(ひろむ)さん(86)=浜松市浜北区=が、自らの経験を基に旧ソ連の南樺太侵攻を描いた自作の紙芝居を、地域の子どもたちの前で上演する活動を続けている。岸さんは「戦争の悲劇を繰り返してはいけないというけれど、その事実さえ知らない人もいる」と、伝えることの大切さを口にする。
 岸さんは2015年夏ごろ、紙芝居同好会「かみしばいやさん」の存在を市の広報誌で知って同会に参加した。テーマを決めあぐねていたが、他のメンバーから「自分の体験したことを題材にしてみては」という助言を受け、南樺太での経験を選んだという。
 作品は1作あたり10ページ前後。構想を練ってから、3~4日で画用紙に水彩絵の具で一気に描き上げる。これまで2カ月に一度のペースで地域の幼稚園などを回ってきた。
 紙芝居では終戦後の1945年8月20日朝、岸さんが住んでいた南樺太南西部の真岡に及んだ旧ソ連軍の侵攻を描く。岸さんは当時13歳。銃弾が飛び交う中、壕(ごう)に走って避難すると、ナイフを手に自決を覚悟した女性から「あなたは私が殺してあげる」と迫られた場面などを表現した。

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