静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

富士山のトイレチップ、回収額は減少傾向 静岡県28カ所

(2018/8/2 07:53)
多くの登山者が利用する富士山富士宮口5合目公衆トイレ
多くの登山者が利用する富士山富士宮口5合目公衆トイレ
登山者から寄せられるトイレ協力金。環境保全のために関係機関が賛同を呼び掛けている=7月31日、富士山富士宮口5合目公衆トイレ
登山者から寄せられるトイレ協力金。環境保全のために関係機関が賛同を呼び掛けている=7月31日、富士山富士宮口5合目公衆トイレ

 世界遺産富士山の環境保全と快適登山に欠かすことのできない山岳トイレが、国内外から押し寄せる登山者で今夏もフル稼働している。静岡県側3登山口5合目以上には環境配慮型トイレが28カ所配置されているが、いずれも高所に位置するため、高額な維持管理費を要するのが実情だ。県や地元関係者はトイレの維持管理に充てるチップ(協力金)を登山者に呼び掛けているが、なかなか関心は高まらない。
 県によると、本県側の5合目以上には、山小屋の民営トイレが24カ所、山頂と3登山口5合目に公衆(公営)トイレが1カ所ずつある。かつてはトイレ処理が不十分で、汚物が山肌に垂れ流され、線状に残ったトイレ紙が「白い川」と問題視された。現在は全てが木くずの微生物分解や浄化装置などを用いた環境配慮型に生まれ変わっている。
 県内で最も登山者が多い富士宮口5合目。登山道沿いに環境省が設置した公衆トイレがある。開設期間は6月下旬から10月上旬。1997年に供用を開始し、環境省と県、富士宮市、登山組合でつくる協議会が毎年600万~700万円をかけて維持管理を続ける。
 協議会事務局の富士宮市観光課によると、協力金はトイレ利用1回当たり100円。最多の166万円が寄せられた2002年以降、減少傾向となり、世界遺産に登録された13年が81万円、15年が最低の52万円。17年の回収額も62万円にとどまった。
 トイレの維持管理が滞れば、臭気などの環境悪化が進み、利用を敬遠した登山者が体調を崩す恐れもある。協議会副会長の永井雅也県観光政策課長は「快適な富士登山を楽しむためには、トイレの維持管理と協力金が不可欠。利用者には応分の負担をお願いしたい」と強調する。

静岡暮らし・話題の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト