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「ベイリー」年内引退 国内初ファシリティドッグ、静岡が初任地

(2018/7/20 08:01)
多くの子どもたちに寄り添ってきたベイリー(右)。左はアニー=横浜市南区の神奈川県立こども医療センター
多くの子どもたちに寄り添ってきたベイリー(右)。左はアニー=横浜市南区の神奈川県立こども医療センター

 病院で療養する子どもたちを支える「ファシリティドッグ」として、2010年に国内で初めて県立こども病院(静岡市葵区)で活動を始めたゴールデンレトリバーの「ベイリー」が年内で引退する。これまでに関わった子どもは延べ2万4千人。ハンドラーの森田優子さん(36)は「院内にほわんとした雰囲気をつくり出し、前例のないことを成し遂げていった」と振り返る。
 ベイリーはオーストラリアで生まれ、米ハワイ州で訓練を受けて日本にやって来た。当時、海外の病院で導入例はあったが、日本では衛生面などから院内に動物を入れることへの抵抗が強かった。そんな中、効果に期待した同病院で活動がスタートした。
 「ベイリーと一緒なら」と検査や手術を乗り越えた子や、ベイリーに会うことを目標に術後のリハビリに取り組み回復が早まった子もいたという。医療スタッフにも癒やしを与えた。
 12年に神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)に移り、昨年から後輩の「アニー」とともに活動している。既に10歳。犬では身体機能の低下が顕著になる年齢とされ、盲導犬なども10歳前後が引退の目安となっている。
 6月には「名誉ファシリティドッグ」となり、病棟への訪問は限定的になった。今後は同センターのボランティア団体の中で、触れ合いを主とした「ボランティア犬」として余生を過ごす。森田さんは「ずっと人のために働いてきた。長生きしてほしい」と願う。

 <メモ>ファシリティドッグ 特定の医療施設に常駐して、医療チームの一員として入院患者らを支える犬。優良な系統の犬の中から選抜され、専門トレーニングを受ける。NPO法人シャイン・オン・キッズ(東京都中央区)が、県立こども病院(静岡市葵区)と神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)に派遣している。秋ごろ都内の病院にも導入される予定。

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