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ロッシー故郷にニホンザル舎 02年W杯が縁、静岡とロシアの絆

(2018/7/12 09:06)
日本平動物園から寄贈されたニホンザル。新しい獣舎で動き回り、来園者の注目を集める=9日、サンクトペテルブルクのレニングラード動物園(静岡新聞社特派員・岡田拓也)
日本平動物園から寄贈されたニホンザル。新しい獣舎で動き回り、来園者の注目を集める=9日、サンクトペテルブルクのレニングラード動物園(静岡新聞社特派員・岡田拓也)
日本平動物園のロッシーと同じように来園者の人気者となっている母親のウスラーダ(静岡新聞社特派員・岡田拓也)
日本平動物園のロッシーと同じように来園者の人気者となっている母親のウスラーダ(静岡新聞社特派員・岡田拓也)

 【サンクトペテルブルク(ロシア)=静岡新聞社特派員・岡田拓也】サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会でつながった静岡市とロシアの友好関係が今も続いている。同市駿河区の日本平動物園のホッキョクグマ「ロッシー」が誕生したサンクトペテルブルクのレニングラード動物園には、交換で贈られたニホンザルの新しい獣舎が完成し、来園者の人気を集めている。
 静岡とロシアの交流は、02年W杯でロシア代表が旧清水市をキャンプ地にしたことがきっかけ。静岡市でエルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)の名作展を開くなどの交流が生まれ、08年には日本平動物園がロッシーを迎え入れた。市職員として当時、ロシア代表のキャンプ受け入れを支えた日本サッカー協会の綾部美知枝参与(69)は、ホッキョクグマ導入の下交渉にも同席し、「文化芸術のパスができたことがW杯の一番の成果だった」と振り返る。
 レニングラード動物園は1930年代に世界で初めてホッキョクグマの繁殖に成功。ロッシーの父は2年前に亡くなったが、母ウスラーダは健在で、同園のナターリヤさんが「1番の人気者」と話す象徴的な存在だ。ロッシーのきょうだいは、20頭近くが世界各地の動物園などに贈られた。
 日本平動物園の柿島安博園長によると、ホッキョクグマの繁殖は難しく、世界で飼育されている個体数は14年時点の296頭から減っている可能性が高いという。世界中が導入を目指している中、両動物園は16年にロッシーの貸与期間を26年まで延長する合意書を交わした。柿島園長は「海外から無償で10年貸与されるのは珍しい。よほどの信頼関係がないとできない」とW杯で生まれた絆の強さに驚く。
 レニングラード動物園のニホンザルは5年前、日本平動物園から「友好の形」(柿島園長)として寄贈された。新獣舎は直径約15メートルの円形で、高さ約4メートル。広々とした空間で、オスとメス各1匹が元気に動き回っている。水路にはコイが泳ぎ、日本らしい雰囲気も感じられる。

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