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人とウナギの共存図る 静岡・庵原川、石倉かごで護岸補強

(2018/6/14 07:40)
ウナギのすみかとなる石倉かごを岸壁に取り付ける関係者=13日午後、静岡市清水区の庵原川
ウナギのすみかとなる石倉かごを岸壁に取り付ける関係者=13日午後、静岡市清水区の庵原川

 河川の護岸工事ですみかを失ったウナギを保護する「石倉かご」を、治水対策に活用する取り組みが13日、静岡市清水区の庵原川で始まった。水流で川底がすり減ると崩壊の危険もある岸壁の根元に石倉かごを取り付け、地盤を補強して護岸の安定につなげる。ウナギには“厄介者”だが人間の生活に欠かせない河川構造物を改良し、「人とウナギの共存」に向けた一歩につなげる。
 実施主体は、地元住民らでつくる「いはらの川再生PJ(プロジェクト)会」。コンクリートで固められた河川はウナギが好む土の中や岸壁の割れ目など狭い場所が少なく、同会は砕石を詰めた石倉かごを川底に設置し、石の隙間にウナギを呼び込んで保護している。昨年度は庵原川の2カ所に取り付け、ウナギやカニなど中に入った生物の生息調査にも取り組んでいる。県静岡土木事務所によると、庵原川は長年の水流で川底が削れる「洗掘」が発生し、護岸強化にはコンクリートで根元を固める「根継ぎ工」を施す必要がある。今回、同会と協力して樹脂製の石倉かご5基を護岸に合わせて成形し、ドリルで根元に固定した。これにより石倉かごが根固めの役割を果たし、ウナギの生息に加えて護岸の強化による治水対策にも役立つことになるという。
 今回は県立大環境サークルの学生が地元の放置竹林から取ってきた竹筒も石倉かごに取り付け、ウナギが入りやすいよう工夫を凝らした。同会の伏見直基代表は「これまでウナギ保護に治水の観点はなかった。人間もウナギも住みよい環境が全国に広がってほしい」と期待を込めた。

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