静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

「東海館」市民清掃200回 伊東の宝、輝きいつまでも

(2018/6/7 17:07)
200回目の活動に取り組む「東海館みがき隊」=4日、伊東市
200回目の活動に取り組む「東海館みがき隊」=4日、伊東市

 伊東市指定文化財の旧旅館「東海館」の保全に取り組む「東海館みがき隊」の活動がこのほど、200回の節目を迎えた。「東海館は伊東の宝物」と2001年10月から16年半余りにわたり、延べ2593人の市民有志が月1回の清掃活動を継続。市民が保存を求めた建物だけに「市民でも守っていく」という発足当時からの強い思いは変わらず、伊東温泉街の象徴を今後も見守っていく。
 東海館は1997年に廃業。その後、取り壊しの計画が持ち上がったが、昭和初期の木造建築美を後世に残そうと「まちづくり懇話会」(現NPO法人まちこん伊東)などが、市へ文化財認定を働き掛けたという。
 みがき隊は初代隊長の西島彰さん(70)ら同懇話会のメンバーを中心に「(行政などに)任せきりになるのではなく、自分たちでもできることをしよう」と発足。木の風情を損ねないよう、水を固く絞った雑巾で汚れを落としてから、から拭きでつやを出すことにこだわり、木造3階建ての建物を磨き上げてきた。修繕が必要な部分を見つければ、市に報告して対応を要望した。
 一時は参加者が3人になるなど存続の危機を乗り越え、2010年1月に100回を達成。少しずつ顔ぶれが入れ替わりながら、毎回13人ほどが参加する。毎年2月に東部特別支援学校伊豆高原分校高等部の1年生が活動を体験するのは恒例行事となり、約11年続く。101回目から2代目隊長を務める福田次男さん(75)は「200回まではあっという間だった。あらためて振り返るとよく続いたと思う」と感慨深げだ。
 7月の201回目から西島さんが再び隊長を務める。「東海館は伊東の歴史と文化の宝物。これまでと変わらず誰でも気軽に参加できる活動として可能な限り続けたい」と話した。

静岡暮らし・話題の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト