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香り高い「ゆず粉」開発  川根本町のNPO法人

(2018/5/16 17:25)
保存が利く「ゆず粉」。土産品としての販売も計画している
保存が利く「ゆず粉」。土産品としての販売も計画している
ある農家民宿ではゆず粉を混ぜ込んだすいとんを振る舞い、町の農産物をPRする=4月中旬、川根本町青部の「茶風花」
ある農家民宿ではゆず粉を混ぜ込んだすいとんを振る舞い、町の農産物をPRする=4月中旬、川根本町青部の「茶風花」

 川根本町のNPO法人かわね来風(らいふ)が作付面積、収穫量ともに県内1位を誇る町特産物のユズを使った「ゆず粉」を開発した。果実のままでは保存期間の限られるユズが使いやすくなり、町内の農家民宿でもさまざまな料理に利用する動きが広がっている。
 地元産ユズの認知度アップや観光業の活性化を狙い、国の農山漁村振興交付金を活用して粉末に加工した。風味や色合いを損なわない特殊な乾燥機を使い、「川根本町ゆず」の特徴である香りの強さを残している。
 町内の農家民宿経営者らとゆず粉を使ったメニューの開発にも取り組み、民宿5軒が「うちのゆず料理」と称してそれぞれ異なる料理の提供を始めた。シフォンケーキやすいとんなどにゆず粉を練り込んだり、ヨーグルトや焼き魚に振りかけたり。町内のパン工房でも、ゆず粉を使った「ゆずみそパン」を製造する。
 ユズの加工品は町内の農家8軒でつくる「ふじのくに川根本町ゆず協同組合」もジュースやポン酢などを手掛けてきた。しかし、組合員はユズ専業農家ではないため農閑期が短く、販路拡大やPR活動に本腰を入れることがこれまでできなかったという。
 農家の渡辺清さん(65)は「使い道が増えれば、生出荷から外れたユズも生きてくる」と期待し、かわね来風の浜谷友子事務局長は「町のユズは首都圏にも出荷している。民宿を利用した観光客が日常生活で買い物をする時、川根本町産を選んでくれるようになってほしい」と話す。

 <メモ>川根本町のユズの栽培面積は約5・5ヘクタール、生産量は年間約50トンで、いずれも県内全体の7割以上を占める。茶の農閑期に栽培する農作物として取り入れられた。
 寒暖差の大きい標高300~600メートルの土地で栽培され、香りが強いことが特徴。「川根本町ゆず」は2014年度、県の「しずおか食セレクション」に認定された。
 農林水産省の統計によると、県内の生産量は2003年ごろから横ばい。ただ町内では新たに栽培に取り組む動きもある。

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