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シカやイノシシ、ICTわなで一網打尽 静岡県東部

(2018/4/23 17:00)
ICTわなによって捕獲されたシカの群れ=13日、伊豆市与市坂(静岡県東部農林事務所提供)
ICTわなによって捕獲されたシカの群れ=13日、伊豆市与市坂(静岡県東部農林事務所提供)

 農作物などの鳥獣被害が深刻な伊豆半島や静岡県東部の市町が、ICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)を活用したわなの設置を進めている。2017年度に県東部農林事務所と県賀茂農林事務所のほか5市町がICTわなの実証実験を行い、18年度は県東部農林事務所が御殿場市、熱海市と協力してIoTわなの実験に乗り出した。猟友会の人手不足や高齢化が進む中、わなの見回りなどの負担軽減を目指す。
 13日午前1時半ごろ、伊豆市与市坂に設置された5メートル四方の囲いわなに、餌を求めて3頭のシカが入った。入り口のセンサーが反応した数十秒後、自動で扉が閉まり、群れを一網打尽に-。
 「シカの行動パターンを読み、餌づけしながらわなに慣れさせ、ようやく捕獲できた」。県東部農林事務所の柴田茂樹課長(59)は、ほっと息をついた。警戒心が強く、学習能力の高いシカやイノシシの捕獲は簡単ではなく、わなの設置場所の選定や餌のまき方など、試行錯誤の繰り返しだ。
 県東部の自治体の中で17年度捕獲頭数最多は伊豆市だった。ICTわな3台を市内に設置し、2月までにシカ40頭以上、イノシシ20頭以上を捕獲した。3月から、くくりわなや箱わなに付けた発信器がスマホの専用アプリに捕獲を通知する、IoTを活用したタイプも導入した。わなを管理する市農林水産課の担当者は「ICTのタイプは人への安全性や捕獲の確実性が高く、IoTのタイプは見回りの効率向上が期待できる。いずれもわなに掛かっていることが事前に分かるのが利点」と分析する。
 農林水産省によると、ICTを活用したわなは全国の333市町村が設置を進めているという。県東部農林事務所の柴田課長は「コストや効率、地域の特性を考えながら実験を進めていきたい」と話した。

 ■ICT、IoTを活用したわなの仕組み
 ▽ICTわな 囲いわなにセンサーや監視カメラを設置し、シカやイノシシなどが入ると、自動、または遠隔操作で扉が閉まる。動物の捕獲頭数や、センサー感知後から扉が閉まるまでの秒数などを細かく設定できる。
 ▽IoTわな くくりわなや箱わなに発信器を付け、動物を捕獲するとクラウドなどを通じてスマートフォンに通知が送られる。ICTわなに比べてコンパクトで、低コスト。

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