静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

ワサビの築田技術を伝承 河津で講習会、畳石式学ぶ

(2018/3/13 08:22)
若手ワサビ農家が畳石式の築田技術を学んだ講習会。伝統栽培を引き継ごうと、県が企画した=12日午後、河津町
若手ワサビ農家が畳石式の築田技術を学んだ講習会。伝統栽培を引き継ごうと、県が企画した=12日午後、河津町

 静岡県賀茂農林事務所は12日、河津町でワサビ田の築田技術研修会を開いた。世界農業遺産認定で県内のワサビ栽培が注目される中、主要産地の天城山麓では「伊豆式」とも呼ばれる畳石式ワサビ田の伝承が課題になっている。20~40代の若手生産者15人が、明治時代から伝わる伝統栽培方法を学んだ。
 県は同町内で耕作放棄地の段々畑5段、計180平方メートルの再生モデル事業に取り組んでいる。事業を請け負う大塩組(同町)の大塩唯吉社長(74)が下層に大きな石を敷き詰め、徐々に小さな石を積み上げる畳石式の構造を紹介。生産者は石の洗い方や土砂の除去などを体験した。
 伊豆地域で開発された畳石式はワサビ田の表面と内部に水を通し、水温を安定させて根茎を大きく育てる。豊富なわき水に恵まれた天城山麓は段々畑の石垣が広がるが、生産者の高齢化が進み、放棄地も散見されるようになった。
 県が賀茂地域の生産者76人を対象に実施した調査では、石積みの経験者は約4割にとどまった。築田に約60年携わる大塩社長は「ワサビは水量が安定した伊豆の特産。畳石式を学び、守ってほしい」と呼び掛けた。
 県は再生の様子を映像で記録し、参考資料として保存する。モデル事業の段々畑は観光や体験学習にも活用し、5月ごろ地元の小学生が参加して苗を植えるという。

静岡暮らし・話題の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト