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路線バス、本運行へ住民意向調査 静岡・蒲原地区

(2018/3/8 17:00)
アンケートの配布準備に取り組む地域住民ら=2月下旬、静岡市清水区蒲原地区
アンケートの配布準備に取り組む地域住民ら=2月下旬、静岡市清水区蒲原地区

 静岡市清水区蒲原地区で住民が主体となり進めている路線バス計画が、本運行に向けてヤマ場を迎えている。推進団体「蒲原地域内公共交通システム早期実現の会」は、3月から開始した計画への意向を調べる住民アンケートで需要を見極め、実現への本格検討に入る。専門家は「行政に依存しない地域ぐるみの熱意ある取り組みで、全国のモデルになり得る」と期待する。
 計画では、一定期間乗り放題となるフリーパスの売り上げを収入の柱としている。アンケートでは購入希望枚数を全世帯に回答してもらう。具体的・現実的な収支計画を打ち出すことで、2019年4月を目指す本運行に向け、検討を本格化させる。同会の鈴木博喜事務局長は「現計画のまま推進できるかどうかがこの調査で決まる。蒲原の未来を左右する大勝負だ」と話す。
 同会はこれまで、住民に理解を深めてもらおうと、3日間にわたりバスを計画通り運行する社会実験を実施。ルートとダイヤは日常の足として利用できるよう利便性を高めた。諸団体を巻き込んだ広報を展開した結果、延べ2167人が乗車し公共交通への大きな潜在需要が分かった。
 公共交通政策を専門とする学者の評価は高い。実験で乗車した名古屋大大学院の加藤博和教授は「人口密度が高く、スーパーや病院などの目的地があるため、本数を増やせば乗客も増える好循環が生まれる」と蒲原がバス運行に適している地域だと強調する。
 アンケートは3月末までに回収、集計作業に入る。静岡市は結果を踏まえ、具体的な支援策を検討するとしている。同会の服部和博会長は「地域をよりよくする絶好の機会。充実した公共交通がもたらす将来に思いをはせ、率直な回答を寄せてほしい」と呼び掛けている。

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