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南伊豆「将軍鍋」味わって 家茂に献上、レシピ公開

(2018/2/13 17:45)
南伊豆町と東京都杉並区の交流会。同町の女性グループが実演を交え、将軍鍋を振る舞った=1月下旬、同区
南伊豆町と東京都杉並区の交流会。同町の女性グループが実演を交え、将軍鍋を振る舞った=1月下旬、同区
伊勢エビなど南伊豆町の特産品をふんだんに使用した「将軍鍋」
伊勢エビなど南伊豆町の特産品をふんだんに使用した「将軍鍋」

 南伊豆町子浦地区で江戸時代、地域住民が14代将軍の徳川家茂に献上したとされる「将軍鍋」。伊豆半島の小さな港町に伝わる郷土料理と歴史を広め、伊勢エビなど特産品の消費拡大につなげようと、町と商工会がレシピ集を作り公開を始めた。「南伊豆のおいしい食材を多くの人に味わってほしい」とPRしている。
 材料はすべて町内で購入できる伊勢エビとサザエ、地魚、旬の野菜。みそとみりんで味を調える。子浦地区で民宿を経営し、将軍鍋を提供する小林憲利さん(52)によると、「結婚式や大切な来客など晴れの日に食べてきた」という。小林さんは「だしがしっかりと出るよう伊勢エビを最初に入れるのがポイント」と解説する。
 町と商工会は2018年からイベントでレシピ集を配り、ホームページでも公開している。第1弾として1月下旬、自治体連携する東京都杉並区での交流会でレシピを紹介し、町内の女性グループが実演を交えて料理を振る舞った。約30人が舌鼓を打ち、締めの雑炊まで堪能したという。
 冬の航海では伊豆半島最南端の同町を過ぎると西風が強まり、子浦地区はかつて「風待ち港」として栄えた。徳川家茂は1864年1月、船で江戸から上洛(じょうらく)する途中に同地区へ避難。住民が厳寒の中を漁に出て豪華な「将軍鍋」を振る舞い、そのおいしさと心意気に感激した家茂から褒美が贈られたとの逸話が残る。
 レシピ集は郷土史の解説付きで、伊勢エビを殻ごと調理する「具足煮」と「菜の花パスタ」の作り方も掲載している。

 【将軍鍋の作り方】(1)野菜と魚を食べやすい大きさに切る(2)鍋にだし汁を入れて火に掛け、みそとみりんで下味を調える(3)伊勢エビを最初に入れ、野菜や魚介を加えたらふたをして煮込む(4)10~15分ほど煮る。伊勢エビが赤くなったら食べ頃

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