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ジブリ美術監督、水彩画で「第五福竜丸」 都内で公開

(2018/2/1 17:50)
平和への願いを込めて第五福竜丸を描いた男鹿和雄さんの作品=2017年12月下旬、東京・夢の島の都立第五福竜丸展示館
平和への願いを込めて第五福竜丸を描いた男鹿和雄さんの作品=2017年12月下旬、東京・夢の島の都立第五福竜丸展示館

 スタジオジブリの背景画を手掛ける美術監督で画家の男鹿和雄さん(65)=東京都在住=が描いた焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の水彩画が、3月25日まで、東京・夢の島の都立第五福竜丸展示館で公開されている。1954年に米国の水爆実験で被ばくした第五福竜丸の建造70周年を記念して男鹿さんが同館に贈った作品5点。平和への祈りが込められている。
 数年前に女優吉永小百合さんによる沖縄戦を題材にした小説の朗読をまとめた書籍などが出版された際、男鹿さんが挿絵を担当し、作品を同館に展示したのが縁で、同館が2016年に第五福竜丸をモチーフにした作品の制作を依頼した。
 男鹿さんは何度も焼津市に足を運び、関係者の取材やスケッチを重ねた。「焼津港では、行き交う船を第五福竜丸に置き換え、船体の大きさや航路を想像して描いた」と制作過程を振り返る。
 展示作品のうち「海の第五福竜丸」は、男鹿さんが元乗組員の大石又七さんを訪ねて当時の漁船や漁師の生活を取材して制作。焼津港を出港して大海原へ向かう第五福竜丸の往時の姿を、乗組員とともに勇壮に再現した。「森の第五福竜丸」は同館のある夢の島公園の森の中で、陽光に浮かび上がる船体を幻想的に描いた。
 いずれの作品も第五福竜丸と穏やかな景色を柔らかなタッチで描くことで、平和の尊さを強調している。「第五福竜丸は核兵器のない平和な港にいかりを下ろすまで航海を続けている」と男鹿さん。「第五福竜丸に起きた出来事に関心を持つきっかけになってほしい」と願いを込めた。

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