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平昌で輝け、島田の技術 ジャンプ台の防風ネット、五輪会場に

(2018/1/18 17:11)
ジャンプ台の防風ネットの類似品を紹介する仲田佳浩専務(右)と松永裕孝課長代理=12日、島田市志戸呂のナカダ産業
ジャンプ台の防風ネットの類似品を紹介する仲田佳浩専務(右)と松永裕孝課長代理=12日、島田市志戸呂のナカダ産業
五輪スキー・ジャンプ会場周辺に設置された防風ネット=韓国・平昌(ナカダ産業提供)
五輪スキー・ジャンプ会場周辺に設置された防風ネット=韓国・平昌(ナカダ産業提供)

 2月に韓国・平昌で開かれる冬季五輪のスキー・ジャンプ会場に、島田市のナカダ産業(同市志戸呂)が小沢テント(同市金谷東)と共同で縫製加工などを担当した防風ネットが設置されている。大会期間中は高梨沙羅選手や葛西紀明選手らメダル候補がそろう花形種目に日本中の注目が集まりそうだ。関係者は「自分たちの仕事が少しでも大会の成功につながれば」と開幕を待ちわびる。
 ジャンプ台の周囲に張られた防風ネットは高さ最大25メートル、長さ約255メートルで、競技が実施できるように風を軽減する。風速計と連動し、自動昇降するという。
 ナカダ産業と小沢テントは、帝人などが新たに開発した防風ネット生地を、強風が吹いても破れないように縫い合わせる縫製方法を考案。普段からゴルフ練習場の昇降式ネット設置を行うなどノウハウを持つナカダ産業の社員5人が現地に行き、2016年10月から約2カ月かけて設置作業を行った。
 両社は1998年の長野五輪でも防風ネットの加工設置を担当した。ナカダ産業の仲田佳浩専務と松永裕孝営業三課課長代理は「当時の実績が認められて今回依頼されたのでは」と推測し「防風ネットの接合部分は強度と柔軟性のバランスが重要。ミシンを何回入れるか、どんな糸を使うかなどを再考した」と振り返る。
 平昌のジャンプ台は強風が吹くことで知られる。五輪が開幕すれば、テレビ画面の片隅に両社が開発に協力した防風ネットが何度も映り込む可能性が高い。蓑川和道社長は「悪天候の中でも競技が成立していれば、少なからず防風ネットが役立っているということ。静岡に元気な会社があることを感じてもらえれば」と期待する。

 <メモ>ナカダ産業 1947年創業。建築現場の落下防止ネットや、スポーツ施設の防球ネットなどを開発・生産する。同社によると、陸上ネットの生産量は全国トップ。昨年、経済産業省の地域未来牽引企業として選定された。従業員は約160人。

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