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待合室に記事スクラップ帳 静岡の佐藤さん、接骨院に貸し出し

(2018/1/16 07:43)
新聞記事をノートにスクラップする佐藤糸枝さん=2017年12月26日、静岡市葵区西千代田町
新聞記事をノートにスクラップする佐藤糸枝さん=2017年12月26日、静岡市葵区西千代田町
院内に置かれたスクラップ帳を開く森健一郎院長(左)ら=2017年12月29日、静岡市葵区北安東
院内に置かれたスクラップ帳を開く森健一郎院長(左)ら=2017年12月29日、静岡市葵区北安東

 静岡市葵区北安東の「かえる堂鍼灸(しんきゅう)マッサージ院接骨院」の待合室に、2冊のスクラップ帳が置かれている。持ち主は通院する佐藤糸枝さん(93)=同区西千代田町=。他の患者が待ち時間に読めるようにこれまでためたスクラップ帳の中から同院に貸し出している。佐藤さんは「待合室での会話のきっかけになればうれしい」と約1年半前から提供を続ける。
 佐藤さんは毎日欠かさず、2時間以上かけて新聞を読み込む。30年ほど前、「いずれ誰かが見てくれたら」と気になる記事のスクラップを始めた。切り抜く記事は増え、ここ数年は1年間で約50冊を数えるまでになった。
 同院にスクラップ帳を置いたのは佐藤さんの次女真里さん(55)が「母が大事にしているノートを他の人にも読んでもらいたい」と森健一郎院長(50)に相談し、快諾をもらったことがきっかけ。森院長は「佐藤さんのノートからは患者も感心するほど好奇心旺盛さが伝わる。時代を感じる懐かしい記事もある。多くの患者にノートを開いてもらいたい」と話す。今は3カ月に1度ほど、佐藤さんが別のスクラップ帳に交換しているという。
 佐藤さんが集めた記事のジャンルは社会、政治、地域と幅広い。出身地の伊豆に関する記事が載っていると、切り抜く手にも自然と力が入る。「新聞が届くのが毎朝の楽しみ。見たことや聞いたこともないことがたくさん載っている。季節を感じたり、どんな人が書いているのか想像したりするのも楽しい」と笑顔で語る。
 最近の関心事は北朝鮮や原発問題。「周りから『何でそんなことやってるの』と言われるが、世の中で起こっていることの原因を知りたい」と今後もスクラップを続けていくつもりだ。

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