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規格外バラ、美容の味方に 静岡県産PRへコスメ開発

(2018/1/11 17:10)
プロジェクトに参加するバラ生産者の草ケ谷伸幸さん(右)と藤井好己社長=2017年12月下旬、静岡市清水区
プロジェクトに参加するバラ生産者の草ケ谷伸幸さん(右)と藤井好己社長=2017年12月下旬、静岡市清水区
プロジェクトが発売する化粧品「バライオ」
プロジェクトが発売する化粧品「バライオ」

 静岡県のバラ生産活性化に向け、県産バラを使った異業種連携の商品開発プロジェクトが静岡市で進んでいる。規格外で市場に出荷できずに廃棄処分されてきた花びらを生かした化粧品が完成し、23日に発売される。
 プロジェクトは地域資源のバラを生かした商品展開を通じて「静岡のバラ」のブランド力を強化しようと2014年にスタート。清水区のバラ農家4軒と樹脂製品・ウエットティッシュ製造のコーヨー化成(同区、藤井好己社長)、静岡大、県工業技術研究所が参加。各分野の専門家が意見を交わしながら育成技術の研究や商品開発を進めてきた。
 生花として栽培されるバラのうち1~3割が「茎が曲がっている」などの理由で出荷できず廃棄されている状況。出荷できないバラの花弁を農家から買い取り、美容や癒やし効果のあるバラの成分を低温蒸留で抽出、高級化粧品として生かすこととした。
 生産者の草ケ谷伸幸さん=同区=は「生花として市場に出せないバラにも価値がある。捨てずに別の形で生かせることがうれしい」とし、「商品開発を通じて県内のバラ生産が活気づき、若い世代がバラ農家への就農に希望が抱けるようになれば」と期待する。
 完成した化粧品は、噴霧式の化粧水とクリーム、美容液の3種。「バライオ」のブランド名でコーヨー化成が製造、販売し、県工業技術研究所との連携で、植物由来の繊維素材CNF(セルロースナノファイバー)を配合した。香りは島田市出身の調香師、新間美也さん=フランス在住=が、静岡をイメージして調合した。
 当面の販売はインターネットを主体とし、今後、セレクトショップや百貨店での販売、海外展開も視野に入れる。藤井社長は「お茶やミカンに比べてあまり知られていないが、バラも県が誇る地域資源。高付加価値の商品開発を通じ、県産バラのブランド強化をはかりたい」と話す。

 ■静岡県の出荷は減少傾向
 異業種連携で取り組みが進む背景にあるのが、本県のバラ出荷量の減少傾向。農水省の花き生産出荷統計によると、2016年産の本県バラ(切り花)出荷量は2230万本で愛知県(4740万本)に次いで全国2位。1994年までは全国1位の「バラ王国」だったが、95年に愛知県に逆転されて以降、出荷量、作付け面積ともに減少が続いている。

バラ(切り花)生産量の推移
バラ(切り花)生産量の推移

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