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65歳で司法試験合格 富士の男性、早期退職し介護と両立

(2018/1/10 08:15)
司法試験の合格証書を見つめる佐野正次郎さん=静岡市駿河区の静岡大法科大学院
司法試験の合格証書を見つめる佐野正次郎さん=静岡市駿河区の静岡大法科大学院

 2016年度から学生募集を停止した静岡大法科大学院を卒業した佐野正次郎さん(66)=富士市=が卒業後も努力を続けて同年度の司法試験に65歳で合格し、17年12月に静岡県内での1年間の司法修習を終えた。同大学院卒の過去の合格者35人の中では、最年長での最難関国家試験突破。妻の母の介護をしながらの合格に、関係者は佐野さんの栄誉をたたえている。
 佐野さんは研究者として30年以上勤務した富士フイルムを55歳で早期退職。「世の中に役立つ仕事をしたい」と法科大学院進学を選んだ。研究者として必ずしも技術革新に役立たない現在の特許制度に問題意識を持っていたことも後押しした。
 09年4月に静岡大法科大学院に入学。同級生23人の中で最年長として、若者たちと机を並べて勉強に励んだ。12年3月に卒業後も合格できず、制度上最後の機会となる卒業から5年目に4回目の受験で合格した。佐野さんは「大学生の長女から『やらないで後悔するより、やって後悔する方がいい』と最後の受験の前に言われ、勇気づけられた」と話す。
 同居する妻の母の認知症が進み、自宅で介護しながら1日約8時間の試験勉強を続けたという。今後は自宅を事務所に特許関連の弁護士になる予定で「いくつになっても世間の役に立つことを目指したい」と抱負を語る。
 母校の静岡大法科大学院の恒川隆生研究科長は「豊かな人生経験を生かした法曹として活躍してほしい」とエールを送っている。

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