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黒潮「大蛇行」12年ぶり 東海沖、影響を注視

(2017/9/30 07:50)
黒潮の流路
黒潮の流路

 気象庁は29日、通常は日本列島の太平洋岸に沿って流れる黒潮が東海沖で大きく南に蛇行し続ける「大蛇行」が12年ぶりに発生していると発表した。今後、少なくとも1カ月は続く見通しだという。
 大蛇行は東海沖の黒潮の南端が1カ月以上にわたり、北緯32度より南まで蛇行する現象。気象庁によると、今回は8月下旬から始まり、29日現在、蛇行の南端は遠州灘から約250~300キロ離れている。今後、さらに100キロ程度離れる可能性があるという。大蛇行の発生はデータが残る1965年以降で6回目。過去のケースはいずれも蛇行が1年以上続いた。前回も2004年7月~05年8月の1年2カ月にわたって蛇行し続けた。
 海流の経路が変わり、海水温の分布も変化するため、漁場の位置や船舶の運航コースなどに影響する恐れがある。さらに、東海から関東地方の沿岸では潮位が上昇し、低地で浸水被害などのリスクが高まる。気象庁は「秋は1年の中でも潮位が高い時期でもあり、今後、注意が必要」と警戒を呼び掛けている。
 静岡県水産技術研究所によると、今回の蛇行経路は前回と異なり、今までのところ県内の水産漁業への影響はないという。
 前回は蛇行後に北上した黒潮の暖流が県内の沿岸近くを通って海水温が上がり、シラスの漁獲量が平年の3分の1程度まで落ち込み、伊豆半島南部でカジメが磯焼けするなどの悪影響が出た。
 今回は経路が県内沿岸部から離れているため、海野幸雄同研究所資源海洋科長は「今後の影響は不明。黒潮の経路について、引き続き注視していく必要がある」と指摘した。

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