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深刻化ロヒンギャ難民 静岡文化芸術大生ら現地キャンプ調査

(2017/9/20 08:49)
散発的に行われる民間人の食料配布に群がる難民の様子=9月9日、バングラデシュ・テクナフ(下沢教授提供)
散発的に行われる民間人の食料配布に群がる難民の様子=9月9日、バングラデシュ・テクナフ(下沢教授提供)

 深刻化するミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの難民問題で、静岡文化芸術大(浜松市中区)で国際支援活動に取り組む学生団体「SUAC for People」のメンバーが今月8~10日にバングラデシュの難民キャンプを訪れ、聞き取りなどの緊急調査を行った。同団体は10月1日午後に同市中区のクリエート浜松で報告会を開き、難民支援の緊急募金を呼び掛ける。
 現地訪問したのは、いずれも同大2年の松本真吏さん(20)と稲川望さん(20)。バングラデシュの先住民族支援などに取り組む国際NGO「ジュマ・ネット」共同代表の下沢嶽同大教授が帯同し、同国最南端でミャンマー国境にある町テクナフの難民キャンプを訪問した。
 学生団体によると、約30万人の難民キャンプやその周辺に続々と新たな難民が押し寄せ、100キロ以上を歩いて到着したばかりの家族が当てもなく路上でうずくまり、散発的に届く物資に難民が群がっていたという。他の難民キャンプを訪れた経験がある下沢教授も「見たことのないひどい光景」と話す。現地政府の消極的姿勢でNGOの支援も制約され、キャンプの環境悪化や乳幼児や高齢者の健康状態も懸念される。
 下沢教授は「食料支援も足りず、ぎりぎりで生きている状態。怒りがこみ上げた。各国が手を差し伸べ、早急な食料支援が必要」と訴える。惨状を見た稲川さんは「生きるのに精いっぱいの状況を目の当たりにしてつらかった。多くの人に切迫した状況を伝えたい」と述べる。ジュマ・ネットは水や食料品支援のため300万円を目標に募金を募っている。
 問い合わせは<jummanet@gmail.com>へ。

 <メモ>仏教徒が多数を占めるミャンマーで暮らすイスラム系少数民族。政府から国籍が与えられないなど差別的な扱いを受けている。2016年10月ごろから軍部による弾圧が始まり、多くの難民が生まれた。17年8月下旬、治安当局とロヒンギャの武装集団の衝突が激化し、数百人が死亡、数十万人が隣国のバングラデシュに逃れる事態となり、ミャンマー政府に対する国際的な批判が起きている。

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