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車いすで活動 交通指導員の遺志、次代へ 浜松

(2017/9/11 17:20)
父親の古橋良介さんに届いた寄せ書きや写真を見返す次男初蔵さん(左)と長女中村加奈子さん=7日、浜松市西区雄踏町
父親の古橋良介さんに届いた寄せ書きや写真を見返す次男初蔵さん(左)と長女中村加奈子さん=7日、浜松市西区雄踏町

 交通指導員として登校中の小学生を見守っていた時に事故に遭い、下半身不随となった後も講演などで事故防止を訴え続けた浜松市西区雄踏町の古橋良介さんが、8月末に81歳で亡くなった。事故の怖さを身をもって感じたことから、子どもたちを守りたいとの強い思いが生まれた。後輩指導員は「交通安全への遺志を継ぎたい」と活動への決意を新たにしている。
 「自分たちが小学校に入る前から、ずっとですよ」。古橋さんの次男初蔵さん(44)と長女中村加奈子さん(47)は、雄踏町交通指導員として30年間、母校の市立雄踏小近くの交差点に立ち続けた父親の姿を思い返す。
 2006年4月、同校の入学式の朝に、古橋さんは車両同士の事故に巻き込まれて重傷を負い、下半身不随となった。入院中の古橋さんに届いたのは、同校児童と、市立雄踏中に通う卒業生たちからの寄せ書きや千羽鶴。「それを見て、また頑張ろうと思ったんでしょう」(初蔵さん)。古橋さんは懸命にリハビリに励み、車いすでの移動が可能になった後は、自治体などが主催する講演会で自身が体験した事故の恐ろしさを語り続けた。
 雄踏町指導員会の会長を務める藤田正美さん(50)は30代の頃、当時会長だった古橋さんに誘われて活動に加わった。「雨が降っても、ほぼ毎日交差点で児童に声を掛け続けていた。新人時代は何度も指導で一緒に立ってくれる面倒見の良い人だった」と懐かしむ。
 静岡県交通指導員連合会の副会長も務めた古橋さんは07年、長年の功績をたたえられ、県知事表彰も受けた。
 雄踏町指導員会は現在も12人のメンバーで活動に励んでいる。藤田さんは「本当に尊敬できる人で、今でも追い付くことはできないと思う。古橋さんの遺志を会員に伝え、雄踏を事故の少ない町にしていきたい」と力を込めた。

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