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垂直に立つ潜水艦「別の船?」 長崎沖「伊58」特定ならず

(2017/8/24 07:53)
伊58か伊53の可能性が浮上している潜水艦の艦橋前部にある双眼鏡の台座=23日、長崎県・五島列島沖の深海(ラ・プロンジェ深海工学会提供)
伊58か伊53の可能性が浮上している潜水艦の艦橋前部にある双眼鏡の台座=23日、長崎県・五島列島沖の深海(ラ・プロンジェ深海工学会提供)

 長崎県・五島列島沖の深海で、終戦後に海没処分された潜水艦「伊58」の調査を続けているラ・プロンジェ深海工学会代表理事の浦環・東大名誉教授(海中ロボット工学)は23日、現地の調査船上で会見を開き、これまで伊58の可能性があるとしていた海底に垂直に起立する潜水艦の一部について、「別の艦の可能性が高い」と発表した。
 浦教授は会見で「ブリッジ(艦橋)が漁網に覆われていてどのような形状になっているかよく分からないが、艦の長さなどから、現在のところ『伊47』であると結論している」と述べた。同会によると、船体には漁網や漁具のほか、海洋生物が多く付着している。今後データを詳しく分析し、確定する予定だ。
 伊58(全長108メートル)とほぼ同規模の伊47と結論付けた理由について、戦史研究家の勝目純也さんは、伊47が最初から人間魚雷「回天」の搭載を前提にした設計だったことや、艦首魚雷発射管の数などから「現地で目視で確認できた可能性がある」と話した。
 一方、新たに伊58の可能性がある潜水艦の撮影にも成功した。艦尾がなく、船底を上に海底に横たわっている潜水艦(全長75メートル、高さ7メートル)で、伊58とほぼ同じ大きさながら艦橋の形状などに微妙な違いのある「伊53」の可能性もにらみながら特定作業を進める。
 今回の調査に高い関心を寄せている九州国立博物館の佐々木蘭貞アソシエイトフェロー(水中考古学)は「伊58に撃沈された米重巡洋艦『インディアナポリス』が最近発見されたこともあり、米国でも伊58の特定作業には関心が高い。水中考古学専門家の注目も集まっている」と話した。

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