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焼津、外国籍の子供急増 進学や勉強、市民支援加速

(2017/8/10 17:05)
進路ガイダンスで通訳の話に耳を傾ける外国籍の子供たち=7月下旬、焼津市の和田公民館
進路ガイダンスで通訳の話に耳を傾ける外国籍の子供たち=7月下旬、焼津市の和田公民館

 焼津市で近年、外国籍の子供が急増している。背景にあるのは、地場の水産関連企業で働くフィリピン人ら外国人労働者の存在。子供たちに学校や地域に溶け込んでもらおうと、市民らが進学や勉強を支援する活動が加速している。
 7月、焼津市国際友好協会が同市の和田公民館で開いた進路ガイダンスに、市内に住む外国人家族の約40人が集まった。「進学でも就職でも日本語が必要です」と説明する市の担当職員。生徒たちは配られた資料を握り締め、通訳を介してその言葉を受け止めた。
 ガイダンスでは常葉大3年で来日9年のペルー人アルバレズ・アントニさん(21)=静岡市葵区=ら進学した“先輩”3人が経験談も語った。
 外国籍の子供にとって、直面する課題が「入試で合格圏に達する語学力」(市教委学校教育課)。アントニさんは「言葉の壁や情報不足で、親や本人が進学を諦める人も多い」と実情を明かし、日本の学校制度などを知ることができるガイダンスの意義を説く。
 多文化共生を考える焼津市民の会「いちご」は16年5月から、毎週土、日曜に学習支援教室を続けている。当初は児童3人程度だったが、現在は10人以上が通う。
 「集合住宅やスーパーで外国人家族が目立ち始めた」と谷沢勉代表(47)は実感を語り、「子供の学力向上も大切だが、『一人ではない。地域が見守っている』という気持ちが伝わる居場所になれば」と話している。

 ■親の水産就業 回帰
 焼津市内に住む外国人は3637人(2017年6月末現在)。市内人口全体の約2・5%だが、過去5年間で約20%増えた。出身地はフィリピンが約40%と最多で、ブラジル、中国と続く。船乗りや水産加工品業者従業員として、外国人が主力の水産関連業を支えている。
 08年のリーマン・ショック以降、ブラジル人労働者が母国に戻ったが、14年ごろから回帰傾向に転じた。市内の小中学校に通う子供も192人(2017年度)と5年前からほぼ倍増している。
 市教委は、学校への支援員配置を拡充するなど支援策を整えている。学校教育課は「子供のことを第一に考えながら、親や親の職場の事情も視野にフォローしていく」としている。

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