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新断層面を地域シンボルに 静岡・清水区の糸静線

(2017/8/8 17:30)
発見された断層面を見学する地元住民ら=7月25日、静岡市清水区
発見された断層面を見学する地元住民ら=7月25日、静岡市清水区
「糸魚川―静岡構造線」の新断層面発見場所
「糸魚川―静岡構造線」の新断層面発見場所

 静岡市清水区の興津川支流域でこのほど発見された日本列島の巨大断層「糸魚川―静岡構造線」(糸静線)の新断層面を、地域の自然資源として守りつつ、まちおこしに活用しようとする動きが起きている。学術的な価値を学び、教育、観光交流に生かせないかと、地元の取り組みが始まった。
 発見現場最寄りの両河内生涯学習交流館が7月25日に開いた見学会には、6月15日の静岡新聞で発見が報道された断層を一目見ようと大勢の住民が集まった。
 「地元民も知らなかった大発見。情報を共有し、今後、どのようにすべきかを考えるきっかけになれば」と望月洋寿館長(65)。発見者の地質学者塩坂邦雄さん(72)=同市葵区=のミニ講義の後、老若男女の約40人が塩坂さんの案内で現地に向かった。
 糸静線は日本列島がユーラシア大陸から分離する際にできた巨大断層とされる。塩坂さんは「(今回の発見のように)手で触ることのできる断層はほぼない。市内にミュージアムをつくるのが夢だ」。見学会に参加した元清水市長の宮城島弘正さん(75)は「地元から盛り上げてジオパーク認定を目指せないか。中部横断自動車道の開通時の目玉になる」と鼻息が荒い。
 友人2人と参加した清水両河内中1年の女子生徒(12)は「何千万年前もの地層を自分の目で見たかった。地元の新しい自慢」と目を輝かす。近くで農業を営む市民(58)は「日本列島誕生を感じさせる場に立ち、深く感動した。自然環境を守りながら、地域のシンボルとしてPRできれば」と期待を寄せた。

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