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バイク速度体感 音・振動からも 事故抑止技術に応用へ

(2017/7/20 17:16)
実験手順を確認する上田誠也さん(右)と宮城拓弥さん=7月上旬、浜松市中区の静岡大浜松キャンパス
実験手順を確認する上田誠也さん(右)と宮城拓弥さん=7月上旬、浜松市中区の静岡大浜松キャンパス
静岡大とヤマハ発動機の研究イメージ
静岡大とヤマハ発動機の研究イメージ

 人はバイクの運転中の速さを視覚だけでなく、聴覚や触覚からも認知する―。静岡大大学院認知・脳科学研究室とヤマハ発動機の研究チームがバイクの速度認識に影響する知覚作用について20日、千葉県で開かれている日本神経科学大会で発表した。交通事故につながる速度超過を防ぐ技術に応用できる可能性があるという。
 同研究室1年の宮城拓弥さん(24)と上田誠也さん(23)らが2種類の実験を19~22歳の学生16人ずつ計32人に実施。停車したバイクに乗り、速度が異なる6種類の走行風景の映像を見せるかエンジン音・振動を出し、それぞれ3条件の音・振動か映像で実際と体感との差異を調べた。
 一つ目の実験は音・振動なしで時速80キロの映像を基準に、55~105キロの映像をゴーグル内に表示。音・振動は(1)無し(2)50キロ(3)110キロ―の条件をバイクから発し、基準の80キロと比べて速いか遅いかを調査。音・振動が110キロの条件下では、走行風景が65キロや75キロでも速いと判断する確率が高かった。
 二つ目の実験は映像ではなく音・振動の変化を一つ目と同様に付けた上で、映像を(1)~(3)の条件で見せた。110キロの映像で実際の音・振動より速く、50キロで実際より遅く感じた確率が高かった。
 研究チームでヤマハ発の末神翔さん(35)によると、たとえば50キロの走行で100キロのエンジン音・振動を出し、運転者の疾走感を得ながら事故のリスクを下げるといった技術開発に役立つという。研究チームは「電気自動車などの普及で失われつつある音や振動の重要性も問い直せる」とも主張している。

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