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浜名湖潮干狩り中止 2年連続、アサリ不漁

(2017/3/17 12:20)

 春から夏にかけての浜名湖の風物詩として知られる潮干狩りを主催する浜名漁協弁天島遊船組合は17日、昨年に続いて今年も潮干狩りを中止すると発表した。アサリの不漁により、十分な量を確保できないと判断した。一方、アサリの幼生を網袋で育てる保全活動を小学生や一般市民に体験してもらうなど、新たな取り組みにも乗り出す。
 戦前から続く潮干狩りの2年連続の中止は初めて。記者会見した同組合の間瀬泰成組合長は、全国的に漁獲が減少するアサリの資源状況に触れ「浜名湖では昨年からアサリが激減した。大変申し訳ないが今年も中止させていただく」と語った。
 一方、同組合は「天然採苗」という資源保護活動の体験教室も開催する予定。天然採苗は砂利を入れた網袋を湖底に沈め、生まれたばかりのアサリの幼生を袋の中で保護する仕組みで、浜名湖では漁師を主体に4年前から続けられている。同組合は一般市民に網袋を購入してもらい、湖内に設置してアサリを育てる「オーナー制度」の導入も検討する。
 県水産技術研究所浜名湖分場によると、浜名湖で昨年夏ごろに大量発生したアオサがアサリ激減の一因とみられる。枯れたアオサを大量に分解すると水中の酸素が欠乏し、湖内で酸素を必要としない細菌の活動が活発になる。この細菌がアサリに有害な硫化水素を発生させ、水質の悪化やアサリの大量死を招くという。クロダイによる食害も引き続き確認され、担当者は「不漁につながる要因が浜名湖で次々と起きている」と語る。

 ■昨年から激減
 浜名漁協によると、浜名湖で2009年に約6千トンあったアサリの水揚げは13年に1400トンまで落ち込み、同年は潮干狩りが初めて中止に追い込まれた。その後、漁獲制限などを設けて資源保護に努めた結果、翌14年には漁獲が回復して期間限定で潮干狩りが再開された。その後は4千トンまで水揚げが回復したが、再び不漁に陥った16年は3年ぶりの中止になった。同年秋以降はさらに漁獲が減少していた。

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