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知事浜岡原発視察、再稼働に依然否定的 安全対策は評価 

(2018/1/11 08:00)
防潮堤を視察する川勝平太知事(右から3人目)と対応する中部電力の勝野哲社長(右端)=10日午後、御前崎市佐倉の浜岡原発
防潮堤を視察する川勝平太知事(右から3人目)と対応する中部電力の勝野哲社長(右端)=10日午後、御前崎市佐倉の浜岡原発

 川勝平太知事は10日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の安全対策工事の状況を視察し「安全度は飛躍的に高まっている」と述べ、中電の対策を評価した。一方、再稼働については「使用済み核燃料の処理方法が確立しないことには動かせない」と従来の見解を改めて示した。
 川勝知事は、海抜22メートルの防潮堤や原子力規制委員会の適合性審査を受けている4号機原子炉建屋内部、使用済み核燃料を一時保管する乾式貯蔵施設の建設予定地などを訪れた。「できることをほぼすべてやっている印象を強く持った。現場も使命感をもって働いている」と評価した。
 一方、浜岡原発の燃料プールがほぼ満杯になっている現状に触れ「原発を1回動かせば1、2年で燃料プールは満杯になる。乾式貯蔵施設は造った方がいいが、貯蔵できる量は多くない。そういうあんばいをきちんとやらないことには動かせない」とした。
 視察に応対した勝野哲社長は「現場への理解を深めてもらういい機会になった。適合性審査への対応を真摯(しんし)に、的確に進めたい」と述べた。
 川勝知事の浜岡原発視察は2011年10月以来約6年ぶり。

 ■燃料プール空きは1000体分のみ
 中部電力浜岡原発の使用済み核燃料の貯蔵容量は、3~5号機で計約7500体。このうち約6500体(86・6%)分がすでに使用されていて、空きは千体分ほどしかない。
 中電によると、3~5号機を動かせば年間計500体の使用済み核燃料が発生し、燃料プールは2年で満杯になる。約2200体の一時保管を計画する乾式貯蔵施設が建設できれば、浜岡原発内の貯蔵容量は3200体に増える。仮に原子力規制委員会の適合性審査中の3、4号機だけを運転した場合、年間の使用済み核燃料の発生量は計約300体で、10年程度余裕がある計算になる。
 ただ、乾式貯蔵施設は原子力規制委員会が設計基準を検討している段階で、建設時期の見通しは立っていない。使用済み核燃料を搬出する青森県六ケ所村の再処理工場も適合性審査が進んでいない。再処理後の高レベル放射性廃棄物の最終処分場の問題も解決していない。

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