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浜岡2号機宇宙線透過 名大、中電が成果発表

(2017/10/1 07:45)
ミュー粒子の性質を利用した原子炉の透過研究について説明する名古屋大の森島邦博特任助教(左)=30日午前、名古屋市
ミュー粒子の性質を利用した原子炉の透過研究について説明する名古屋大の森島邦博特任助教(左)=30日午前、名古屋市

 廃止措置中の中部電力浜岡原発2号機(御前崎市佐倉)で宇宙線ミュー粒子を使った原子炉の透過研究を進めている名古屋大と中電は30日、名古屋市の同大で開かれた国際会議で、最新成果を発表した。2月まで半年間を掛けて行った大面積、長期間観測で従来の約7倍のデータを検出。名大高等研究院の森島邦博特任助教(37)は「原子炉圧力容器の底部の様子を初めて鮮明に捉えた」と観測結果の意義を強調した。
 あらゆる方向から常に地上へ降り注ぎ岩盤も透過する高い透過力があるミュー粒子。この性質を利用し、東京電力福島第1原発のように事故で直接原子炉内を確認することが困難な場合などに、特殊なフィルムでミュー粒子の軌跡を捉え、圧力容器下部などの様子を探るのが狙い。
 森島特任助教によると、2015年以降、これまでに2度観測を行ってきたが、3度目の今回は過去21日間と42日間だった観測期間を178日間に拡大するなどして、従来の約3倍の解像度を得た。
 一方、シミュレーションとの相違も鮮明化し、今後は複数観測点からの立体的観測、評価などが焦点という。
 29日から同大で開かれているICMaSS(持続性社会のための材料とシステムに関する国際会議)2日目のポスター発表で、森島特任助教らが来場者に研究内容を説明した。

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