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工期意識し施工不十分か 中電が原因説明 浜岡原発ベント問題

(2017/2/17 07:44)
中電がまとめた不適切な施工の原因と主な対策
中電がまとめた不適切な施工の原因と主な対策

 中部電力浜岡原発4号機(御前崎市佐倉)の重大事故対策装置「フィルター付きベント(排気)」の工事過程で見つかった金具の不適切な施工問題で中電は16日、直接的な原因のほか、背景にある要因にも言及した。工期順守を意識するあまり、施工や安全管理が不十分だった現状が明らかになり、報告を受けた県幹部らからは厳しい指摘が相次いだ。
 中電は、コンクリートを打つ前に鉄筋に金具が適切な状態で設置されたかを確認していなかったことなどを直接的な原因としたが、請負会社から事前に、鉄筋の密度が高く設計された位置に金具を設置するのが困難と相談を受けていたという。
 設計見直しによる工期の遅れは避けたいと考え、可能な範囲で設計位置に据え付け、設置できない場合は連絡をもらうよう請負会社と調整したことを明らかにした。請負会社から連絡はなく、順調に進んでいると考え現場を確認しなかったという。
 「安全管理より、工期管理を優先する空気が社内にあるのではないか」「業者が報告を上げないで工事をしていたことが不安。中電の要求が厳しいがゆえに起こるのでは」。県幹部や御前崎市議らは指摘した。
 中電は、浜岡原発内にあり、浜岡原発で過去に発生した事故やトラブルを学ぶ「失敗の回廊」に今回の問題の関連資料を掲示し、教訓とするという。浜岡原発土木建築部の松井伸夫部長は「問題を重く受け止め、再発防止に努める」と陳謝した。
 金具は、ベントに水を供給する配管を支えるためのもの。金具の足の部分が鉄筋に設置できず、作業員が足の部分を切断し付け替えるなどした。調査の結果、同様の不適切な施工が3、4号機で全体の1割以上の計119カ所あった。

 <メモ>フィルター付きベント 重大事故時に原子炉格納容器の圧力を下げるため、蒸気に含まれている放射性物質を取り除き、蒸気を排出する装置。水と金属の2種類のフィルターに通し、セシウムなどの放射性物質を千分の1以下にする。浜岡原発4号機では深さ33メートルの地下に設置されている。

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