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<静岡県原子力防災訓練>屋内退避 周知に課題

(2017/2/11 07:58)
要配慮者を屋内退避させる訓練に臨む市職員=10日午前、御前崎市の白羽公民館
要配慮者を屋内退避させる訓練に臨む市職員=10日午前、御前崎市の白羽公民館

 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の重大事故を想定し、10日に行われた県原子力防災訓練。立地市や、同市に隣接し半径31キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)に入る菊川市では、福祉施設や行政の職員が、入所者らを放射線防護機能が整った施設に屋内退避させる手順を確認した。福祉関係者からは訓練に対し一定の評価の声が聞かれた一方、屋内退避する施設が市民に知られていないなど課題も浮かんだ。
 2014年度に放射線防護対策設備が整備された御前崎市の白羽公民館。車いすの市民が避難してきたことを想定し、市職員が屋外から屋内に運び入れる訓練に臨んだ。放射性物質が室内に入らないよう玄関の二重ドアの開閉を慎重に行った。
 同市は、市内全域が半径5キロの予防防護措置区域(PAZ)。国の指針で市民は重大事故時、市外に「即時避難」するが、要配慮者は避難に時間を要するため、一時的にとどまる場所として、国が同公民館など市内4施設に同設備を導入した。
 ただ、周知されているとは言いがたい。同公民館から1・2キロに位置し、防護設備がないデイサービス施設「よりみち」。担当者は「行政などから白羽公民館が防護対策施設になっているという通知は受けておらず、知らなかった」と話す。同市佐倉の桜ケ池デイサービスセンターも「原発事故時に利用者をどう避難させるか、定まっていない」とする。
 菊川市高橋の小笠南地区コミュニティーセンター。要配慮者の退避訓練を行ったが、防護対策設備をどの段階で誰が立ち上げるのかといった基準は明確になっていない。市が運用に関するマニュアルなどの策定を進めている。
 現在、同様の防護対策の工事を進めていて訓練を見学した市内の特別養護老人ホーム・松寿園の園長(56)は、設備の稼働方法などは「すごく参考になった」としたが、実際の緊急時に利用者を一度で退避させるのは「限られた数の職員だけでは難しい」と漏らした。

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