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現場で加工、金具の強度低下か 浜岡4号機「ベント」不適切施工

(2016/9/30 07:55)
施工の不具合が見つかった配管を固定する「埋め込みプレート」(中部電力提供)
施工の不具合が見つかった配管を固定する「埋め込みプレート」(中部電力提供)
施工の不具合が見つかった金具の概略図
施工の不具合が見つかった金具の概略図

 中部電力浜岡原発4号機(御前崎市佐倉)の重大事故対策装置「フィルター付きベント(排気)」の設置工事で、不適切な施工により配管を固定する金具の一部が折れるなどしているのが見つかった問題で、中電は29日、金具をコンクリート壁に設置する際、現場で予定にない方法で加工し、金具の強度が弱まったことが原因との見方を明らかにした。
 中電によると、問題が見つかったのはベント内に水を供給する直径5センチの配管を固定する金具。30センチ四方のプレートに22センチの足が4本ありテーブル状になっている。足の部分を鉄筋の間に差し込み、プレートの表面だけを露出させてコンクリートで固める工程だが、鉄筋の間に入らない足があった場合、現場で切断し、入るように位置をずらして付け替えた。本来は鉄筋の間に入る金具を新たに用意すべきだったという。
 コンクリートで固めた後、配管を固定する「配管サポート」をプレート表面に溶接する際、付け替えた足の溶接部分が熱変形に耐えられず折れるなどして、その周辺のコンクリート壁の剝離につながったという。
 同様の不具合がないか、水を供給する配管と点検用の足場をそれぞれ固定する金具計500個を今後3カ月程度かけて調べる。原子炉格納容器などとつながる主要な配管を支える金具は適切に設置されているという。
 同日、浜岡原発で行われた「浜岡原発安全等対策協議会」で説明を受けた太田順一菊川市長は「具体的な説明を聞くことができてよかったが、中電は問題を謙虚に受け止めてほしい」と要望した。

 ■4市対協が初の視察 首長ら安全対策状況確認
 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)から半径10キロ圏内の4市でつくる浜岡原発安全等対策協議会(4市対協、会長・柳沢重夫御前崎市長)は29日、同原発で進められている安全対策工事を視察した。柳沢市長、松井三郎掛川市長、太田順一菊川市長ら各市の代表者約30人が参加した。西原茂樹牧之原市長は欠席した。
 主要な安全対策工事が9月末でおおむね終了することを受けて視察した。4市対協として浜岡原発の施設を視察したのは初めて。
 災害時に電源や注水機能を確保する可搬型車両や津波の浸入を防ぐ防潮堤などを見て回った。不適切な施工によるコンクリート壁の一部の剝がれなどが見つかった「フィルター付きベント(排気)」も、担当者から原因などの説明を受けた。
 視察後、柳沢氏は「安全対策工事は着々と進んでいると思う。今後も立地市として市民や近隣自治体に状況を伝え、安心感を持ってもらうように努める」と述べた。一方、太田氏は「津波対策はよくやっているが、地震への対策はまだ検証が必要。住民の同意がなければ再稼働は認められないという考えに変化はない」と指摘した。

可搬型車両の走行の様子を視察する4市対協メンバー=29日午後、御前崎市佐倉の浜岡原発
可搬型車両の走行の様子を視察する4市対協メンバー=29日午後、御前崎市佐倉の浜岡原発

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